都市化に伴う課題の1つとして、先進国では人口の高齢化対応が挙げられる。『次世代社会創造プロジェクト総覧』(日経BPクリーンテック研究所)によると、世界では健康・福祉や高齢化問題に対応しているプロジェクトは66あるが、ほとんどは先進国に集中している。 高齢化率が23.0%(2010年時点、国連統計)と、先進国の中でも飛び抜けて高い日本でも、実証プロジェクトが進んでいる。これらのプロジェクトを分類すると、「外出・歩き促進型」「コミュニティー型」「ICT活用型」の3種類がある。 総合特区で歩くための道を整備 外出・歩き促進型は、特に高齢者向けに外出や歩くことを促して健康増進を図るプロジェクトで、都市計画にまで踏み込むケースが多い。今回は国内で実施されているプロジェクトを紹介する。 例えば、日本では2009年に発足した「スマートウェルネスシティ構想」に、現在14府県21市長が参加、地域で住民間が交