元気がないといわれて久しいエロ本。ネットなどの影響で、確かに部数は落ちている。しかし今、確実に“それでもエロ本が好きだ”というコアな読者は残っている。そのニーズに答えるためにエロ本は、よりマニアックに過激な内容へとエスカレートしていた。そのひとつが“高齢者向けエロ本”の世界だ。 *** エロ本が血気盛んな若者のものというのは昔の話。現代の若者はエロをネットに求めるのが普通。エロ本読者の年齢層は年々上がっているのが実情だ。 そんななかでも、ズバ抜けて読者の年齢層が高い雑誌がある。創刊31年を迎えた『性生活報告』だ。読者の性体験の手記だけで構成するというコンセプトは創刊以来変わっていない。しかし読者、そして投稿者の年齢は70代中心ということから、取り上げられる話題も戦時下の秘め事や、遊郭に女郎を買いに行った話、そして現在の話でもゲートボールクラブで知り合った奥さん(当然かなりのご年配)との情事