野田市のNPO法人「ささえ愛」が、認知症の高齢者が徘徊(はいかい)して行方不明になることの対策に取り組んでいる。東京都内の会社が開発した全地球測位システム(GPS)端末を取り付けた靴のモニターを募集しており、11日には関連イベントを開催する。事務局長の佐藤秀樹さん(64)は「認知症の人の安全を守り、家族の負担を少しでも減らせれば」と話している。(高田悠介) キーホルダーや首からぶら下げるGPS端末の購入や賃借の助成は、徘徊高齢者家族の支援として、千葉市や野田市など県内23自治体が行っている。ただ「認知症患者はベルトや洋服にGPSを取り付けても、外に出る際に持ち歩かなかったり、邪魔だと思って取り外してしまったりすることが多い」(千葉市高齢福祉課)という。 モニター募集をする靴は、かかと部分に開けられた穴か、甲の部分のポケットにGPS端末を取り付ける。佐藤さんは「外出すれば必然的にGPS端末を