東京工業大学(理工学研究科 基礎物理学専攻 宇宙物理学実験)・河合誠之教授による、「ベテルギウスに超新星爆発?」ネタへのツッコミ連ツイをまとめました。
![「ベテルギウスに超新星爆発が起こる」は本当か?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4d022ce8995c496df97a020e2446597eb21f68fd/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs.togetter.com%2Fogp2%2Fe7ae5fe33fc3244c75168ca4a062d80b-1200x630.png)
【福島慎吾】近く爆発するとも言われているオリオン座の1等星「ベテルギウス」が、一定の波長で見ると、30〜40年前より直径が2〜3倍にふくらんで見えることが、北見工大などの観測でわかった。爆発に関係しているのか、詳しい原因は謎だという。10日に仙台市で始まる日本天文学会で発表する。 北見工大の三浦則明教授らが、西はりま天文台(兵庫県佐用町)にある、なゆた望遠鏡を使って観測。地球の大気のゆらぎを特殊な統計処理で取り除き、高い解像度でベテルギウスを撮影することに成功した。 可視光のなかで緑色の波長帯で見ると、ベテルギウスの形は楕円(だえん)形にゆがみ、さらに同じ波長で観測された1970〜80年代の記録と比べると、直径が2〜3倍になっていた。この波長で観測すると、年老いた星の表面に増える酸化チタンを見ることができる。 三浦教授は「詳しいことはわからないが、この40年の間に何かが起きたことは確
右上に光るのがGJ504b。左下の白い十字が付いた黒丸は恒星の光を遮るコロナグラフの影=国立天文台提供 【波多野陽】東京工業大や東大、国立天文台などのグループが、ハワイにあるすばる望遠鏡で地球から約60光年離れた太陽系外の惑星の光を直接とらえた。系外惑星の直接観測は世界でも珍しい。大きさは木星の3〜5・5倍で、直接観測された系外惑星では最小クラスという。 新惑星は「GJ504b」。主星である恒星の周りを、冥王星とほぼ同じ軌道半径で回っていた。光をじかにとらえたことで、表面温度は230度と低いことがわかった。 系外惑星は3500個以上が見つかっているが、恒星の光が強すぎて見えないため、直接観測は10例ほどしかない。ほとんどは、惑星が恒星の前を通る時にできる影を調べる手法などで見つけている。 グループは今回、強い光を遮るコロナグラフという装置を使うことで、暗い惑星を観測することに成功し
【2011年8月18日 NASA/アメリカ国立光学天文台】 炭素の新素材と言われるグラフェンが初めて宇宙空間で見つかった。地球生命の素にもなっている炭素物質が自然の宇宙空間でどのように作られかを探る鍵となりそうだ。 惑星状星雲とグラフェンのイメージ図。左下はサッカーボール状のC60のイメージ。クリックで拡大(提供:IAC; original image of the Helix Nebula (NASA, NOAO, ESA, the Hubble Helix Nebula Team, M. Meixner, STScI, & T.A. Rector, NRAO.)) 多数の炭素原子が網目のように結びつき、この網が中空の立体構造を作った分子を「フラーレン」と呼ぶ。60個の炭素原子がサッカーボール状に結合したC60やラグビーボール形状のC70は、2010年7月に今回と同じ赤外線天文衛星「スピ
光のエネルギーを99%以上吸収してしまう、石炭より黒い惑星を米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究者らが発見した。 惑星の大気に光の吸収を促す物質が存在するとみられるが、それだけではこの黒さを説明できず、大きな謎として話題を呼んでいる。英国王立天文学会がホームページで発表した。 「黒い惑星」は木星ほどの大きさ。地球から、りゅう座の方向に750光年離れた恒星のそばを回っている。科学者らが、米ケプラー衛星が観測した光の反射率データを調べたところ、ほとんど光を反射しない「黒い惑星」を見つけた。 恒星の光を吸収しているため、惑星の大気の温度は1000度以上に達し、吸収熱で表面はわずかに赤みを帯びている可能性もある。大気には、光を吸収しやすいナトリウム、酸化チタンなどがあるとみられる。
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