「マドラサ・ベルト」に怒りの渦 禁断の手を使った大統領(1)――フィナンシャル・タイムズ 2007年7月15日(日)18:47 (フィナンシャル・タイムズ 2007年7月10日初出 翻訳gooニュース) ジョー・ジョンソン、ファーラン・ボハリ パルヴェーズ・ムシャラフ将軍は7月10日早朝、もう6カ月以上にわたって避け続けてきたことについて、ひとつの決断を下した。パキスタンの大統領は、かつて自ら指揮した精鋭の特殊部隊に対して、首都イスラマバード中心部の宗教施設「ラール・マスジード」に強行突入するよう命じたのだ。ラール・マスジードは3日以来、国際テロ組織アルカイダと関連があるとされるイスラム過激派グループに武装占拠されていた。 突入部隊は激しい抵抗に遭い、絶え間ない爆音と銃声は夕方まで鳴り響いた。武装グループに大量の死者が出れば、同じような「殉教」を目当てにした模倣の事件が相次ぐ恐れが