ジャーナリストでタレントとしても活動するモーリー・ロバートソン氏が11日、日本テレビ系「スッキリ」に出演し、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視発言について、日本と欧米との感覚の違いを説明した。 モーリー氏は「(森氏発言の)傷口は急速に広がっている気がします」と収束の気配がないと伝えた。森氏の謝罪と発言の撤回では幕引きとはならず、そこには日本と欧米との考え方の違いがあるとした。「差別発言などがあった時に、そこに声を上げなかったことは、弱めの容認ということになってしまう。沈黙は支持を意味してしまう」と説明した。 また、森氏を分析する欧米のニュースなどで「『面倒見が良かった』『利害調整で手腕を発揮した』ということがやや皮肉調で伝えられて」いることも明かした。日本で言う「調整」という言葉は英語にすると「バックルーム・ディーリング」となって「密室の取引」と翻訳できるという。