近年、テクノロジーが飛躍的に進歩を遂げる一方で、多くの職業が存亡の危機にさらされる状態が続いている。組み立て工場から訪問販売にいたる無数の業界で、就業者数が大幅に減少しているのだ。 アメリカでは総労働力が2026年までに7.4%増加すると予測されているが、多くの職業で従事者が減る見込みだ。 818の職業について、現在と、今後推定される従事者数の追跡調査を実施している米労働省労働統計局(BLS)によると、818種のうち17%の職業が、2026年までに従事者が大幅に減る見込みだという。 消滅しかけている職業のひとつが鉄道の保線員で、2016年時点の従事者数は1200人だった。 職務としては、鉄道設備のメンテナンスを行ったり、装置のゆるみなどがないかを監視したり、線路上の障害物の有無を確認したりといった内容が含まれるが、そうした作業は自動化されるか、技術者が担当するかのいずれかとなりつつある。