※【加筆 2012年9月27日午前1時55分】津田さんがこのエントリへの反論を書いていました。それを読んで、僕の考えをUst生中継で発表しました。そのアーカイブはこちら。 ※【訂正 2012年9月26日18時50分】ブログに頂いた津田大介さんのコメントをうけて、一部訂正いたしました。津田さんが知っている事実関係が述べられていますので、お読みください。 プロメテウスの罠が、環境省による「がれきの広域処理」PRの裏側を報じています。 先日は、環境省の仕事を受けた博報堂が、同省の手足となって、メディアに圧力をかけた詳細が報じられました。 ▽参考:プロメテウスの罠が暴く「がれき広域処理」世論の作り方 電通・博報堂のメディアコントロール 今回は、多くのネットユーザーから信頼を寄せられている、ジャーナリスト津田大介さんによる「がれき広域処理PR記事」の裏側です。 津田大介さんの記事がどれくらいネット上
6月19日の本欄に掲載した震災がれきの広域処理を受け入れない理由についての私の見解に対し、引き続き多くのご意見を頂いております。これまで累計で46人の方から賛同のメールをいただき、遠くはアメリカ、イギリス、ニュージーランドからのメールもありました。また、本日時点でツイートが564件、フェイスブックの「いいね!」が281件ございました。私のツイッター(@yamashitamakoto)のフォロワーも増えております。このようなことは初めてで驚いています。 ところで、先日、市議会の委員会で、震災がれきを本市で受け入れをしないよう求める市民の請願が審査の対象となりました。その際、請願の紹介議員が面白い話を披露してくれました。 全国市議会議長会が発行している全国市議会旬報.pdf(PDF5.07MB)という議員向けのニュースの6月5日号に、環境省の広告が掲載されています。その広告は震災がれきの広域処
被災地からの瓦礫受け入れへの反対ということについては、今まで何度か書いてきた。 反対の理由について書けば、おおむね次のようになる。 放射能汚染を拡大しないということは、当然の原則であって、本来なされるべきなのは、「被曝の恐れのある(場所に住んでいる)人々の数をいかに減らすか」という事であるはずなのに、各地で瓦礫を受け入れることは、それとは逆の方向性の行為である。 いわゆる除染ということの効果が極めて疑わしい以上、汚染と被曝に関しての真の被災地支援の第一とは、高度に汚染された地域から出来るだけ多くの人に避難してもらう、そのための条件を作っていく、それ以外のことではないだろう。 それを踏まえたうえで、政府の政策や、さまざまな事情のため、いま危険な地域にやむをえず残っている人たちのための支援が考えられねばならない。そのためには、むしろ瓦礫を(焼却しない形態を含めて)被災地で処理する方が、復興のた
日本青年会議所の人。環境省の仕込み。 日本青年会議所の人。たくさん。 両手にボードのスーツの男性。環境省の職員らしい。 京都駅前での細野大臣による広域処理キャンペーン現場からの写真。写真の提供はな~さんです。どうもありがとうございます。 当然のごとく、広域処理に反対する人々が詰めかけ、細野氏に対して「帰れ!」「子どもを守れ!」「人が先!」(つまり、避難すべき人の避難をちゃんとやれということ)など、さまざまなコールが投げつけられてたわけですが、その中にグリーンのジャケットを人たちの群れがいて、どういうわけか「同じフォントで統一された」広域処理賛成のボードを掲げてたりするわけです。どういうわけかって、もちろん、そういうわけです。みなまで言わすな。 この方たちは日本青年会議所の人たちらしいです。ホームページ見てもらうとわかりますが、この間、環境省の広域処理PRを手伝っている「公益」社団法人の動員
環境省が推進するがれき広域処理の意味――前編:大量のがれき - はてなブックマークニュース 津田大介氏による、がれきの広域処理に対して、なぜがれきを被災地以外の場所で処理することが必要なのか、環境省などのがれき広域処理賛成派の立場からまとめた記事です。 私は、この記事に対して一定の評価をすると共に、一方でこれは不完全な記事であり、批判される点も多々あると考えています。 評価すべき点は、まず何よりも、今まで情緒的にしか語られて来なかった「なぜがれきを被災地以外で処理しなければならないか」ということについて、データを提示しながら、理由がまとめてあるからです。特に、「なぜがれきをそのままにしておいては駄目なのか」「がれきを広域処理すねことにどんなメリットが存在するのか」という、私が一番疑問に思っていた点について、説得力がある議論が展開されているように思えました。 そして次に、これがweb上で、検
東日本大震災から一年が過ぎました。地震と津波による死者・行方不明者が18,997人という未曽有の大災害は、福島第一原子力発電所の大事故とともに、今なお人々の心と生活に大きな影を落としています。改めて被災者の皆さま方に心からお見舞い申し上げ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。 震災から一年後となる、今年の3月11日前後、テレビの画面に繰り返し映し出されたのは、膨大ながれきの山と、その前に呆然と立ちすくむ被災者の姿でした。これを視聴した多くの人々の心には、「何とか自分達の町でもこのがれき処理を引き受けて早期処理に協力できないか」という、同胞としての優しい思いと共感が生まれたものと思います。 政府は、岩手県・宮城県の震災がれき約2,045万トンのうち、20%に相当する約401万トンを被災地以外の広域で処理するという方針を出し、今、その受入れの是非に関する各自治体の判断が、連日のように新
環境省の《広域処理情報サイト》です。岩手県と宮城県では地震や津波などの被害で発生した災害廃棄物が大量に発生し、大きな問題になっています。ここでは、広域処理に関する「よくあるご質問」をご紹介します。ぜひご活用ください。災害廃棄物は被災地で処理できないのですか? 被災地では既存の施設に加え仮設焼却炉を設置して、日夜、処理に取り組んでおりますが、現時点においても津波によって大量に発生した災害廃棄物(岩手県で通常の約11年分、宮城県で通常の19年分)の一部分しか処理がすすんでおりません。被災地の迅速な復旧・復興に向け、災害廃棄物の広域処理は必要不可欠です。 広域処理の対象は? 広域処理をお願いする災害廃棄物は放射性セシウム濃度が不検出または低く※、岩手県と宮城県の沿岸部の安全性が確認されたものに限ります。可燃物の場合は、放射性セシウムの濃度が240-480ベクレル/kg以下のものが対象の目安となり
東日本大震災では、福島県で年間一般廃棄物の6年分に相当する438万トン、岩手県で同11年分に相当する476万トン、宮城県では最も多い同19年分の1569万トンのがれきが発生した。 震災がれきの受け入れを表明した東京都や神奈川県などが開く説明会では、住民たちが、そんな不安と不信の声をあげているという。放射能汚染に対する危惧から全国各地の市町村が「受け入れ拒否」をしている。 被災地では、行き場をなくした震災がれきを前に、被災地の住民たちがただ困惑している。民家が2万軒近く全壊した宮城県石巻市。震災から1年が経ついまも、がれきは市内23か所の「仮置き場」に積まれたまま。 同市役所廃棄物対策課の齋藤守さんがいう。 「市の一般ゴミ106年分の量に相当する616万トンのがれきがありますが、自力で処理しきれない分の受け入れ先はまだ決まっていません」 仮置き場のうち22か所は沿岸部などの、人が住んでいない
2012年3月15日(木)、小出裕章氏が、毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。がれき焼却問題について、フィルター技術や焼却灰の観点から言及。また、双葉郡に作られると報じられた中間貯蔵施設について言及しました。 ▼朝日ジャーナル わたしたちと原発 =====(文字おこし、ここまで) 千葉「京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんにお話を伺います。小出さん今日もどうぞよろしくお願い申し上げます」 小出「こんばんはよろしくお願いします」 千葉「お願いします。今日は、毎日新聞論説委員の藤田悟さんと一緒にお話を伺います」 小出「はい」 藤田「藤田です。」 小出「はい」 藤田「よろしくお願いします」 小出「藤田さんこんばんは。よろしくお願いします」 千葉「え…小出さん今日は、まず最初にご報告なんですけども。」 小出「はい」 千葉「え…小出さんのこの番組でのお話が信頼できる情報を市民に伝えた点で、特筆さ
Q 被災地に設置される焼却炉の能力はどのぐらいですか。 A 宮城県の震災がれきは、宮城県内の被災地を、 気仙沼ブロック 石巻ブロック 宮城東部ブロック 亘理名取ブロック 仙台市 に五分割し、まず、ブロック内で処理する、それができない分は県内処理、そして県内で処理できない分を県外にお願いするということになっています。 宮城県が受託した震災がれきの量は、量が確定していない気仙沼ブロックを除いて932万トン。 ブロック内処理量は471万トン、県内処理は117万トン、そして、県外処理量344万トン。 ブロック内処理をするために、焼却炉が設置されます。 石巻ブロックは5基、1500トン/日。 亘理名取ブロックは 名取に2基、190トン/日 岩沼に3基、195トン/日 亘理に5基、525トン/日 山元に2基、200トン/日 宮城東部ブロックは仙台市に場所を借りて、一ヵ
Q なぜ、がれきを県外に搬出するかわりに、被災地に、がれきの焼却場を建設しないのですか? A 焼却炉を被災地に建てます、建ててます! 宮城県の場合、石巻市に5基、名取市に2基、岩沼市に3基、亘理町に5基、山元町に2基、この他に仙台市に4ヵ所、気仙沼市に2ヵ所、南三陸町に1ヵ所、建設予定地があります。 Q どれだけのがれきを県外で処理するのですか。なぜ、全部、現地で処理しないのですか。 A 被災地の復興を10年で、というのが目標です。そのためにはがれきの処理を3年で終わらせて、本格的な復興にはやくつなげたいというのが目標です。 宮城県の場合、衛星写真からがれきの総量を1500万トンから1800万トンと想定していますが、1年目がもう終わってしまうので、3年での処理はかなり厳しいというのが現実のようです。 宮城県の場合、被災地を仙台市とその他4ブロックに分け、焼却炉を建設して、がれき
まず、下記のブログ「震災がれきの受け入れに賛成する」をお読みください。 http://www.taro.org/2012/02/post-1159.php Q セシウムによる内部被曝と飛行機に乗った時の外部被曝を比べることに意味がありますか。 A 同じ放射線量を被曝したら、内部被曝も外部被曝も健康への被害は同じです。3300ベクレル/kgのセシウムを含む食べ物を1kg食べた場合の健康への害は、飛行機で東京-ニューヨークを往復した時の健康への影響よりも少ないことを表します。 Q 「もし3300ベクレル/kgのセシウムを含む食べ物を1kg食べた場合、内部被曝の総量は0.043ミリシーベルトになります。」とありますが、他に内部被曝で0.043ミリシーベルトの被曝をするのは、たとえばどんな場合ですか。 A バナナ一本を食べると、バナナに含まれるカリウム40で0.0001ミリシーベルトの内部被
2011年12月20日に、神奈川県の黒岩知事がいわゆる震災がれきの受け入れを表明されました。私は、この知事の対応を評価すると同時に、賛同したいと思います。 ええーっ、と思う方もいらっしゃるかもしれません。なぜ、私が黒岩知事の決断を支持するのか、ご説明します。 まず、どんなに放射線量が少なくとも、放射性物質を動かすことに反対するという反対意見があることは承知しています。 しかし、神奈川県は、すでに県内各自治体で発生したゴミの焼却灰を一部、県外で埋め立て等の処理をしていただいています。 また、下水処理場の汚泥の焼却灰を、現在は処理場の敷地内で保管していますが、いずれ敷地内では保管しきれなくなります。その時に、どんなに放射線量が少なくとも放射性物質は動かせないといえば、下水の処理をすることができなくなります。 ですから、放射性物質は何でも動かすなという意見は現実的ではありません。 さ
多くの自治体で瓦礫を引き受けることになり、心配が拡がっています。瓦礫を引き受けるのは自分たちの住む場所が少しずつ汚染されていくことであり、必ず阻止しなければなりません。でも、「瓦礫はあまり汚染されていないので大丈夫」と言われますから、その反論を以下に書きました。 1) 「量が少ないから大丈夫」という説明について 福島原発から漏れた死の灰の量は80京ベクレル(公式発表)で、日本人一人あたり約65億ベクレルになります。一方、セシウムは半減期が30年であり、ストロンチウムなどの放射性元素もありますから、ほぼ30年は被曝することを覚悟しておかなければなりません。今、10歳の子供なら、40歳まで被曝します。 30年間というのは約1万日ですから、仮に毎日、死の灰を処理できたとしても、毎日65万ベクレルの負担になります。人間は1日約1キログラムの食材、1キログラムの水をとりますので、この死の灰で汚染され
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