踏んで生きるか。 拒んで死ぬか。 「踏み絵」をはじめとする厳しい迫害に耐えること約250年。信仰を守り続けてきた「潜伏キリシタン」の歩みを伝える長崎と熊本の教会や集落が、今夏の世界文化遺産登録をめざしている。祈りの軌跡は、今を生きる私たちに、何を訴えかけているのだろうか? 遠藤周作の小説が原作の映画「沈黙―サイレンス―」で、長崎の潜伏キリシタンを演じた窪塚洋介さん(38)に聞いた。窪塚さんなら、踏み絵、踏みますか 「ディープなところ、攻めますね」 新春から、迫害されたキリシタンの歴史を特集すると告げると、窪塚さんはいたずらっぽく笑った。だが話をひとたび「沈黙」に転じると、目が輝いた。 「今でもドッキリだったんじゃないか、夢じゃねえよな、って思いますね」 「沈黙」のオーディションを受けたのは、メガホンをとったマーティン・スコセッシ監督の大ファンだったから。いわく、「DVDの、特典映像まで見る