2月24日の雪景色。鷹峯の源光庵を訪れました。 源光庵 鷹峯は都会の喧騒を離れて静かに過ごせるお寺がそろっているエリア。最も有名なのは、丸窓の「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」、血天井などで知られる源光庵でしょう。禅宗の曹洞宗で、特に晩秋には多くの方が訪れて賑わいます。2月24日は短い時間でしたが雪が積もりました。午後にはあっと言う間に解けてしまいましたが、源光庵を訪れた時にはまだ名残の雪が残っていました。 源光庵 源光庵にある丸窓の「悟りの窓」の円は大宇宙を表し、「迷いの窓」の四角は人間の生涯を象徴して生老病死の苦しみを表すというものですが、先入観を持たずに各々の感性で感じてみてもよいかと思います。 源光庵 窓の素晴らしいところは、窓が切り取る景色を見る者の自由に変化させることができることです。四季折々の花木の移ろいや天気でも印象が変化し、一日の中でさえ時々刻々と変わりゆく様を感じることが
9日に大原の宝泉院の雪景色を眺めました。 宝泉院の雪景色 宝泉院は大原の中でも人気が高いお寺です。五葉松や見事な竹林のある盤垣園(ばんかんえん)と称するお庭を室内から座って眺め、穏やかな時間を過ごすことができるのが人気の理由。 宝泉院の雪景色 盤垣園には、立ち去りがたいお庭という意味があり、座ってお抹茶も頂ける空間からは、まさにその言葉を実感できるでしょう。盤垣園は、柱と柱の間を額に見立てる額縁庭園で、訪れるたびに枠の中の風景が変化し、四季折々に楽しませてくれます。 宝泉院 見事に雪をまとった五葉松。各方向へと伸びるどっしりとした枝ぶりは、歴史の深さを感じさせます。それもそのはずで、樹齢は700年余りを数える、京都でも有数の古い松。 宝泉院の雪景色 近年は樹勢が弱り治療も入っていますが、幾多の冬の積雪を乗り越えて、今もこうして素晴らしい光景を見せてくれるのは、本当にありがたいことです。よい
雪が積もった2月8日の朝。神泉苑の風景です。 神泉苑の雪景色 2月8日は強い寒気が入り、京都市街地の気象台(円町)でも最大8㎝を記録するまとまった雪となりました。朝は気温が氷点下と低く、質の良いパウダースノーでした。神泉苑周辺もしっかりと積もり、美しい眺めを目にすることができました。 神泉苑の雪景色 神泉苑は二条城の南に残る平安時代の天皇の庭、禁苑だった場所です。現在も池があり、赤い橋もかかって良い雰囲気の空間です。清らかな水(神泉)が絶えず湧き続ける場所であることから、平安時代から雨乞いの地ともなり、東寺の空海と西寺の守敏の雨乞い対決でも知られています。 神泉苑の雪景色 現在は縮小しながらも面影を伝えています。神泉苑といえば朱色の橋が印象的。雪の日は色彩がより際立っているように感じます。は願いごとをひとつ念じて渡り、善女龍王社に参拝すると願いが叶うと言われます。雪の量が多い日は足元の危険
9日の大原、実光院の雪景色です。 実光院の雪景色 大原の実光院は、三千院から勝林院への途中にある勝林院の塔頭寺院で、三千院や宝泉院に比べると穴場な部類に入るお寺です。ゆっくりとお抹茶を頂きながら庭園の眺めを楽しめます。本尊は地蔵菩薩で、学僧が住み声明(しょうみょう)を伝承するために創建されました。 実光院の雪景色 庭は契心園と呼ばれ、律川の水を取り入れた池を主体としています。額縁状に望む光景は、心を癒してくれるでしょう。雪の日は室内からお庭を眺めることができ、お抹茶を頂いて一息つかせていただけます(お抹茶なしの拝観もあります)。 実光院の雪景色 実光院にはもうひとつ庭園があり、通常は歩いて散策ができ、晩秋から春にかけてチラホラと花を咲かせる珍しい「不断桜」があることでも知られます。今回は雪の量が多かったのもあってか、お庭の散策は出来ませんでした。 実光院の雪景色 冬の大原は雪が似合います。
三千院では11日まで初午大根焚きが行われています。 三千院 大原の三千院では、今年は2月8日~11日にかけて「幸せを呼ぶ初午大根焚き」が行われています。大原の畑にて有機農法で栽培された大根を金色不動明王に供えて、無病息災や開運招福を祈願し、大鍋で焚いて参拝者に無料で接待する行事です(三千院の拝観料700円は必要)。今年は雪景色となる寒い日でしたが、現地でホクホクのお大根をいただけました。今年も大きな大根でした。開催して頂けたことに感謝いたします。 三千院 初午大根焚き 大根には血液をサラサラにする効果があるといい、寒い時期の中風(卒中)除けにもなるとされ、春の七草のひとつ「すずしろ」としても知られるように、寒い時期が旬な野菜でもあります。三千院の大根焚きは、大原から都へと薪を売りに来ていた大原女(おはらめ)姿の方から渡していただけます。 三千院 初午大根焚き 大根のみのシンプルなものですが
雪が積もった25日朝。神泉苑の風景です。 神泉苑 京都は今シーズン初めてまとまった雪の可能性があり、山沿いや丹波・丹後方面では30-50㎝ほどの大雪となりましたが、京都市内は円町の気象台では1㎝を観測したにとどまりました。それでも貴重な雪の機会です。神泉苑周辺は「うっすら」程度の積もり具合でした。なお、今月の講座は24日に「京都の雪景色」のお話で、まさにタイムリーな内容でした。見逃し配信でもご覧いただけるほか、28日にも同内容で開催します。 神泉苑 さて、神泉苑は二条城の南に残る平安時代の天皇の庭、禁苑だった場所です。現在も池があり、赤い橋もかかって良い雰囲気の空間です。清らかな水(神泉)が絶えず湧き続ける場所であることから、平安時代から雨乞いの地ともなり、東寺の空海と西寺の守敏の雨乞い対決でも知られています。 神泉苑 現在は縮小しながらも面影を伝えています。神泉苑といえば朱色の橋が印象的
21日に少し雪が積もった京都。妙心寺の桂春院を訪れました。 桂春院 桂春院は妙心寺境内の北東にある塔頭(たっちゅう)寺院で、通年公開されています。慶長3(1598)年に創建された見性院を前身とし、江戸時代に桂春院となりました。江戸時代に造られた庭園は国の史跡・名勝に指定され、小規模ながら建物を歩くごとに趣の異なる風情を楽しむことができます。 桂春院 書院では、狩野山雪の筆よる豪華な襖絵を目にすることができます。「侘の庭」「清浄の庭」「思惟の庭」「真如の庭」と名付けられた4つの庭は書院に面して眺めることができます。 桂春院 この日は雪は気象台では最大2cmを観測しましたが、気温が高めだったことや2月の比較的強い日差しもあって、雪がない場所も目立ちました。雪がしっかり積もると色彩が抑えられますが木々や苔の緑も残る日でした。 桂春院 桂春院も苔や木々の緑は目に鮮やかで、一方で雪が降る様は大変綺麗
2月3日に京都市東山区の八坂神社に節分祭の今様奉納を見に行った後、知恩院を訪れました。 知恩院は、八坂神社の北東にあるお寺で、浄土宗四ヵ本山の一つに数えられています。 境内には、豪壮な建物が多数あり、東山に観光で訪れた際は知恩院にも立ち寄って、これらの建物も見ておきたいですね。 池の水が氷になる 知恩院には、地下鉄の東山駅から南に約7分歩くと到着します。 知恩院の入り口には、京の三大門の一つである大きな三門が建っています。 いつ見ても巨大な三門。 柱も、とても太いです。 三門をくぐった先に急な石段の男坂があります。 男坂を上るのはきついので、南側の女坂から境内に入ることに。 境内の中央には、浄土宗の開祖の法然上人を祀る大きな御影堂(みえいどう)が建っています。
1月28日朝も雪景色が見られました。東寺を訪れました。 東寺 東寺の五重塔は江戸時代の寛永21(1644)年に建てられた、日本最大の高さを誇る五重塔です。雪をまとった姿も大変絵になる眺めでした。境内の雪景色との取り合わせも美しかったです。 東寺 御影堂 国宝の御影堂も雪に包まれていました。普段は桧皮葺の屋根ですが、この日は白い雪に覆われていました。こちらは普段とはまったく違った雰囲気です。御影堂は大師堂とも呼ばれ、もとは弘法大師・空海の住まいでもありました。現在の建物は南北朝時代の再建ですが、今でも毎日お膳とお茶を供える法要が欠かさず行われています。 東寺 金堂 最後に、東寺を望む定番の場所へと足を延ばしてみました。九条通に架かる歩道橋です。東寺の南門と五重塔、お堀を望める場所で、京都を代表する光景と言っても過言ではないでしょう。少し離れると塔の屋根に積もった雪がよく見えて、近くで見るより
1月25日に京都市東山区の建仁寺に雪景色を見に行った後、その塔頭(たっちゅう)の禅居庵に参拝しました。 禅居庵には、境内にたくさんのイノシシがいます。 亥年には、多くの参拝者が訪れますが、それ以外の年だと、境内が混雑することは滅多にありません。 禅居庵も、建仁寺の隣ということで、この日は雪が積もっていました。 雪をかぶったイノシシ 禅居庵には、京阪電車の祇園四条駅から南東に約6分歩くと到着します。 建仁寺から禅居庵を訪れる時は、建仁寺の南西角にある門から禅居庵に入るのですが、この日は門が閉ざされていました。 そのため、建仁寺を南の門から出て、少し西に歩き、南向きに開いた山門から禅居庵に入ることに。
京都に雪が積もった1月25日。 東山区の大谷本廟の雪景色を見た後、北西に約15分歩き、建仁寺を訪れました。 建仁寺は、京都最古の禅寺で、繁華街の祇園に建っています。 この日は、祇園にもたくさんの雪が積もり、建仁寺の境内でも雪景色を見ることができました。 境内はモノクロ 建仁寺には、京阪電車の祇園四条駅から南東に約5分歩くと到着します。 駅からだと、北西にある惣門から境内に入るのが便利ですが、今回は南側の勅使門わきから境内に入ることに。
25日の大雪の日に、高台寺の圓徳院を訪れました。 圓徳院 25日の大雪の風景は今回が最後です。高台寺は午前中は拝観休止でしたが、圓徳院は10時から拝観が行われました。靴を脱いですぐの南の縁側は足下が濡れていましたが、奥の北庭は見事な額縁の雪景色を眺めることができました。 圓徳院 北政所・おね(以下、おねで統一)は、高台寺を創建するころ、秀吉と過ごした伏見城の化粧御殿とその前庭を現在の圓徳院の地に移して住んでいました。おねの死後、御殿は永興院という寺に改められ、のちに化粧御殿は高台寺に移され、前庭はおねのおいである木下利房が創建した圓徳院の所管となって現在に受け継がれています。ということで、圓徳院最大の見どころは、伏見城から受け継がれているお庭。「北庭」がそれにあたります。大きな岩や石橋が並ぶ様子が桃山時代の豪胆さを伝え、秋には紅葉も見事。伏見城にあった頃は池泉回遊式庭園でしたが、現在は枯山
1月25日の大雪。東山の雪景色を眺めてきました。 知恩院 1月25日の大雪の際に訪れた所を、最近のブログではご紹介しています。やはり東山は京都らしい風景に出会える場所。知恩院の三門は徳川将軍の寄進で圧倒的な存在感があり、雪の日も際だって見えます。 八坂の塔 そして東山のシンボルともいえる八坂の塔。様々な場所から眺めることができますが、高台寺から南へと下りる階段からは京都タワーと一緒に見られる場所があります。 八坂の塔 さらに私のオススメは、京都霊山護国神社へと向かう”維新の道”を少し登った場所からの眺め。八坂の塔と家々や塀の屋根が重なって、印象的な景色。一度雪景色を眺めてみたいと訪れました。 霊山観音 さらに高台寺の駐車場からは霊山観音の姿も。この日は大雪で高台寺も午前中は拝観休止となっていました。他にも休止となった社寺もあったようです。行き先選びは難しいですが、圓徳院には訪れることができ
1月25日に京都市東山区の智積院に参拝した後、その北にある妙法院を訪れました。 妙法院は、天台宗の三門跡寺院の一つに数えられる格式の高い寺院です。 とは言え、誰でも参拝できます。 この日は、京都各所で雪景色が見られたので、妙法院でも格式の高い建物と一緒に雪景色を見られるだろうと期待しながら歩きます。 雪国の冬を思わせる境内 妙法院には、京阪電車の七条駅から東に約8分歩くと到着します。 市バス停「東山七条」からだと、下車してすぐです。 東大路通に面する山門から境内に入ろうと思ったら、扉が閉ざされていました。 雪の影響で開門していないのかもしれません。 このまま妙法院に入らず別の場所に行こうかとも思ったのですが、北側のフォーシーズンズホテル京都が建つ付近にある北門が開いているかを確認してみることに。 すると、北門が開いていました。
「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ 京都洛北の一乗寺エリアの名刹といえば「詩仙堂」。「ここの雪景色も見ようよ~」とミモロは、石段を上がります。 まだ、かなり雪が残る石段…「滑らないようにね~」とお友達を気遣いながら、ゆっくりと… 「詩仙堂」は、正式には「詩仙堂丈山寺」という曹洞宗の寺院です。もともとは、徳川家康の側近の石川丈山が、寛永18年(1641)に隠居所として建てた草庵でした。現在は、曹洞宗大本山永平寺の末寺になっています。 木々に抱かれた草庵らしく、そこに至る道には、竹林が茂ります。 気温が上がり、溶け始めた雪…時折、落下する雪の音がミモロの耳に届きます。 さぁ、中へ進みましょう。 「わ~真っ白~」と、建物の縁側から庭を望みます。 春になるとサツキが彩りを添える庭も、そのサツキは、丸く雪帽子を被った
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