前回はR&Dマネジメント対象全体を俯瞰し、各改革の一貫性を確保しながら進めることの重要性を包括的にお話しました。今回からは、R&Dマネジメントの体系(図1)に沿って、それぞれの観点におけるマネジメントの失敗事例と成功事例から、今後取り組んでいくべきマネジメントのポイントを見出していきたいと思います。 今回は、R&D業務推進能力の1つの要素である、組織運営について見ていきます。組織運営の上で、その組織に属する技術者がどのような仕事にどの程度の工数を使っているのかを把握することは、基本的かつ、とても重要なことです。 一方で、このような業務工数管理を行うためには、技術者に工数の実績を計測してもらうことが必要となり、忙しい開発現場に負担を強いることにもつながります。 それでは、技術者にとって必要最低限の負担で、組織運営に必要となる工数管理を行うには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。今
![工数の多さは、業務のわずらわしさとは別の話](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)