長崎の被爆者とフランスの子どもたち パリにて 先週は貴重な体験をした。原爆被爆者の証言を出版し、体験を語り伝える活動をつづける「長崎の証言の会」代表の廣瀬方人さん(76歳)がフランスを訪れ、高校と小学校で証言した際に通訳として同席したのだ。 廣瀬さんら10人ほどの被爆者の証言と写真は、昨年秋にフランスで出版された『ヒロシマ・ナガサキ』という本の中に収録された。このたびは、2003年から子どものための平和と非暴力文化イベント「鯉のぼり:世界の子どもの日」を主催するパリの日仏文化センター(パリ日本文化会館とは別)での講演・原爆写真展を機に、被爆二世の太田千賀子さんと共に来仏した。フランスの若い人たちにぜひ被爆体験を話したいという廣瀬さんの要望を受けて、在仏アーティスト・アクティヴィストのコリン・コバヤシさんが学校訪問をアレンジした。4日間にパリ大学で3回、パリ郊外の高校で2回、パリ1