― 連載「ドン・キホーテのピアス」<文/鴻上尚史> ― ある雑誌から『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』(講談社現代新書)の取材を受けました。 言いたいことを明確にするために、あえて雑誌の名前は書きませんが、その広告がサンケイ新聞に出ました。 「祖国のために戦い抜いた凄い男たちがいた! 不死身の日本軍人は語る」というタイトルでした。 雑誌がそもそも右翼的なスタンスで、いかにもの特集でサンケイ新聞の広告ということで、左翼的な人達がネットで炎上祭りを始めました。 僕がそもそも取材を受けたのは、じつは、その雑誌が右翼的な人達が好む内容のものだから、という理由が大きいです。 『不死身の特攻兵』を読んでもらった人は分かると思いますが、理不尽な命令に右翼も左翼もありません。死に物狂いの訓練をしていたベテランパイロットに、ただただキャンペーンのために体当たりを命ずるというのは、右翼的な愛国心情
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