100本中99本決められるショットだった 誘惑に乗る形で、ミュアヘッドの決断は速かった。このままでも同点だったが、ミュアヘッドは日本の石をダブルテイクアウトし、2点を取る。 銅メダルを自分たちの手でつかむ。誘惑は、ミュアヘッドの欲望へと変化した。 イギリスBBCの解説者、自らもメダリストであるデビッド・マードック氏は、「ミュアヘッドなら、100本中99本は決められるショットだ」と後に解説したほど、イージーなショットだった。 ところが——。 美人スキップとしてイギリスを牽引したミュアヘッド ©getty 欲望が体を制御できず、ミュアヘッドにリリースを狂わせた。 ミュアヘッドがストーンをリリースした瞬間、私は「えっ?」と声を出してしまった。どうみてもウェイトが速すぎた。集音マイクは、ハウスで待っているバイス・スキップのアナ・スローンの絶望的な声を拾っていた。“Off, off, off……”
平昌冬季五輪、スピードスケート・ショートトラック女子1000メートル予選で転倒したエリーズ・クリスティ(2018年2月20日撮影)。(c)AFP PHOTO/Mladen ANTONOV 【2月22日 AFP】スピードスケート・ショートトラックで、世界記録保持者にして世界選手権(ISU World Short Track Speed Skating Championship 2017)の3冠女王でありながら、五輪では過去6回のレースすべてで失敗に終わっている選手がいる。名前はエリーズ・クリスティ(Elise Christie)。母国の英国内では「呪われている」、「英国で最も不運な五輪選手」と呼ばれる彼女は、同国の数少ない金メダル候補として平昌冬季五輪に臨んだが、結果は出場した3種目すべてで転倒か失格というものだった。 27歳のクリスティは20日、今大会3種目目となる女子1000メートルの予
「真のスポーツマンシップ」「連帯の精神だ」欧米メディア、泣きじゃくる李相花に思いやり示した小平奈緒を賞賛 18日行われた平昌五輪スピードスケート女子500メートルで、失意の2位に終わり涙を見せた韓国の李相花(イ・サンファ)に対し、近寄って優しく声を掛けた小平奈緒に欧米メディアが賛辞を贈った。 「過去2回の五輪チャンピオンに小平が気遣いを見せた。真のスポーツマンシップを発揮した」 米NBCテレビ(電子版)はレース後、リンクで泣きじゃくる李に思いやりを示した小平をこう描写した。 NBCは、通常のレースで勝利を収めた後、「(うれしさのあまり)大泣きすることで有名」な李が今回、次点に終わった「別の理由」で涙を見せたと指摘。こうした中、「日本のメディアやファンからのプレッシャー」をはねのけ金メダルを獲得した小平が李に配慮した状況に触れ、2人でウイニング・ランを行う写真も大きく掲載した。 韓国国内で絶
2018年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の公式ホームページ(HP)で竹島(島根県隠岐の島町)を「Dokdo」(独島)と記載して韓国領であることをアピールしていることに対し、日本政府が外交ルートで抗議していることが19日、分かった。HPの掲載内容を見直すよう求めている。 HPでは英語で記載された「韓国文化」ページで、竹島を紹介。「独島は韓国人の心の中で特別な場所であり、韓国人は韓国最東端の領土を防衛する誇りを抱いている」と記述している。観光地としてフェリーで竹島を訪れる方法なども説明している。 また、開催地を説明するページでは、イメージ地図で平昌に極めて近い沖合に「Dokdo」を配置。海には日本海の韓国呼称「EAST SEA」(東海)と記されている。
ブラジルサッカーの聖地で、五輪サッカーの決勝が行われるマラカナンスタジアムが、窮地に立たされている。現在、高い人気を誇るサッカー州リーグさえも開催されず、宝の持ち腐れとなっている。 地元報道などによると、マラカナンはリオデジャネイロ州が管理するが、13年頃から運営をゼネコンに委託している。毎年10億円以上の赤字がかさみ、マラカナンとは別問題だが、政治家と建設業界の「膨大な建設費用」を巡る癒着が明るみに出てゼネコンが窮地に陥った。州も経済的な問題で、運営に消極的だ。その結果、運営主体は中ぶらりんの状態になっている。 現在は組織委が五輪に向けて管理している。開閉会式のリハーサルなどで使用しているが、五輪閉幕後もしばらく利用できず、その間の収益は見込めない。 その構造は東京五輪と重なる。1590億円という税金が投入される新国立競技場は、一般市民にとってその膨大な資金が具体的にどう使われるかは分か
今月8日、エンブレムの最終候補がようやく発表された東京五輪。しかし、当初3000億円といわれた運営費が5000億円にまで膨れる可能性が濃厚になったり、国立競技場の聖火台の設置場所がないことが発覚するなど、まだまだ問題は山積している。そんな迷走を続ける東京五輪をめぐり、かつて本サイトが指摘した事態が現実に起きてしまった。 それは、大会組織委員会会長の森喜朗氏による新聞社への圧力事件だ。 東京五輪の運営費を賄うため、組織委は企業とのスポンサー契約を進めているのだが、その中に、新聞社が含まれている。スポンサー契約はA、B-1、B-2、Cの4ランクに分けられ、全国紙には最上位はAランク15億円、ブロック紙にはB-1ランク5億円の協賛金が提示された。 今年1月22日 には、朝日新聞、日本経済新聞、毎日新聞、読売新聞東京本社の4社が契約を締結し、現在は、中日新聞、北海道新聞、西日本新聞などのブロック紙
《白紙撤回された2020年東京五輪・パラリンピックの旧公式エンブレムの選考過程に公平性の疑惑が生じている問題で、18日の記者会見で第三者委員会による調査結果を公表した大会組織委員会。会見が始まって約20分が過ぎたが、報道陣との質疑応答は始まったばかりだ》 --1次審査で2つの作品に不正な投票がなかったら2次審査の作品数が当初より少なくなっていた。本来なら票が散らばり、(旧エンブレムをデザインした)佐野(研二郎氏)作品が選ばれない可能性もあったと思うが、なぜ最終結果に影響がなかったと言えるのか 和田衛弁護士「佐野作品は1次、2次、最終審査まで一番多数の得票を集めていた。2次審査で通る人が少なくなったとしても、佐野さんはいずれの過程でも一番多い(票の)数を得られていたということ」 --調査対象は延べ27人とあるが、審査委員全員から話を聞けたのか。森喜朗会長ら大会組織委員会の幹部は含まれているか
《2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムが白紙撤回された問題で、大会組織委員会は外部有識者チームによる旧エンブレムの選考過程に関する調査結果をまとめ、18日午後、東京都港区の「虎ノ門タワー」で記者会見を開き、内容を公表した》 《旧エンブレムをめぐっては、昨年7月の発表後、ベルギーの劇場のロゴに似ているとして「盗用」疑惑が指摘され、組織委は同9月に使用の白紙撤回を決定。その後、さらにデザイン案の公募発表前に旧エンブレムのデザインをした佐野研二郎氏ら8人のデザイナーに参加要請文書が送付されていたことが分かり、審査の公平性が疑われる事態になっていた》 《会見には和田衛弁護士ら第三者委員会の調査チームらが出席。冒頭、まず組織委員会の佐藤広副事務総長による調査報告の説明が行われた》 佐藤副事務総長「旧エンブレム選定過程に関する調査報告書について、組織委としては旧エンブレムの一連の問題につ
北京(CNN) 2022年冬季五輪の開催地に選ばれた北京に対し、招致ソングがディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌「レット・イット・ゴー」に似ているとの盗作疑惑が浮上している。 問題になっているのは招致ソング9曲の中の「氷雪舞動」という歌。中国の経済誌「財経」が先週末、音楽ファンの話を基に両曲の比較表を掲載し、前奏部分の旋律や長さ、テンポ、楽器のアレンジなどがほぼ同じだと指摘した。 記事はその後削除されたが、ほかのニュースサイトに復元版が流れ続けている。 中国での閲覧が禁止されている動画投稿サイト「ユーチューブ」にも、両曲をミックスして作った歌のビデオが登場。レット・イット・ゴーを歌うイディナ・メンゼルと、中国人歌手の孫楠(スンナン)、譚晶(タンジン)の声が見事なハーモニーを奏でている。 北京の招致委員会はCNNの問い合わせに答えず、ディズニー側とも4日の時点で連絡が取れていない。
「白紙」に戻った新国立競技場の建設計画を巡り、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は23日、英国在住の女性建築家、ザハ・ハディド氏事務所の担当者と面会し、正式に契約解除を伝えたことを明らかにした。 JSCによると、ハディド氏事務所の事務局長を務めるジム・ヘベリン氏が来日し、22日、JSCの河野一郎理事長が今回の経緯を説明して契約解除を伝えた。 ヘベリン氏はこの席で、「残念だ」と述べた上で、「これまでやってきたことを生かしたい」と、引き続き計画に参加する希望を伝えてきたという。 JSCによると、ハディド氏とは、デザイン監修料として計14億7000万円の契約を締結。今年度分1億7000万円のうち、1億500万円分は支払い義務が生ずるとしている。
2020(平成32)年開催の東京オリンピック・パラリンピックの予算をめぐり、財務省と文部科学省が早くも火花を散らしている。政府の目標は自国開催の東京五輪で「金メダル30個で世界3位」に入ること。目標達成のためには、選手強化費用の大幅増が不可欠だと主張する文科省に対し、財務省は五輪という「錦の御旗」のもと、予算バラマキの温床になりかねないと警戒する。国の借金が1000兆円という世界最悪水準の財政再建と、日本人選手の金メダルラッシュ。この2つの両立は果たしてできるのか。 予算要求は「どんぶり勘定」 「金メダル1個に税金を100億円もかけて、国民の理解が得られるのか」 財務省は2015(平成27)年度予算の概算要求で、五輪の選手強化予算など前年度比2倍超の計540億円を求めた文科省に対し、怒りを隠さない。社会保障費の歳出削減や消費税増税や保険料の値上げなどで家計の負担が増す中、文科省の要求が「あ
ロシアは8日、ウクライナ全土に対するミサイル攻撃を実施した。ウクライナ当局によると、住宅地や商業施設などが被害を受け、少なくとも4人が死亡、38人が負傷した。 経済categoryiPhone中国販売、24年第1週に30%減=ジェフリーズ米ジェフリーズは7日発表した調査で、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」の中国販売台数が2024年第1週に前年同期比で30%減少したと明らかにした。中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[RIC:RIC:HWT.UL]など中国競合企業との競争が激化しているとの兆しが見られると指摘した。 前 ワールドcategory米政権、ギグワーカー巡る最終規則を早ければ週内に発表バイデン米政権は早ければ週内に、単発で仕事を請け負う「ギグワーカー」の企業による扱いを巡る最終規則を発表する。政府当局者が明らかにした。「ギグエコノミー(インターネットを通じ単発の仕
50年前、東京五輪ユーゴスラビア代表にひときわ大きな選手がいた。イビチャ・オシム、23歳。このときが初代表だった青年は、その後、2003年にJリーグ千葉の監督として来日し、06年からは日本代表監督も務めるなど、日本と深い縁を結ぶ。 「親日家」となった原点が東京五輪だった。休みの際、レンタル自転車に乗って、マラソンコースの折り返し点に向かった。おそらくは現在の東京都調布市付近。そこで農家の女性からナシのもてなしを受けたのだという。心優しい日本人に触れた記憶は忘れがたく、「あれで日本びいきになった」と関係者に話したという。 当時のユーゴスラビアは東欧の中堅国。東京にやってきたオシム氏はカラーテレビを生まれて初めて目にし、林立するビル、整備された道路などにも目を見張った。東京から帰国するとすぐに、アシマ夫人と結婚式を挙げた。おみやげは日本人形だった。今年、オシム夫妻は「金婚式」。記念日が東京五輪
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