◇遺品や写真50点展示 8日には講演、朗読会も 伊勢市出身の詩人・竹内浩三の生誕90年を記念し、津市一身田上津部田の県立図書館で3日、「竹内浩三展 五月のように」(県立図書館主催、本居宣長記念館協力)が始まる。8日には、県総合文化センターで、高校生に竹内の詩を伝える活動をしている早稲田大教育学部の金井景子教授が講演し、同大の学生による朗読会も開かれる。入場無料。 竹内浩三は21年5月12日、伊勢市に生まれた。旧制宇治山田中(現・宇治山田高)を経て、映画監督を目指し、日本大芸術学部映画科に入学したが、23歳でフィリピンで戦死した。 竹内は宇治山田中在学中に回覧雑誌「まんがのよろづや」を作り、日大入学後、中学時代の友人らと発行した同人誌「伊勢文学」で数々の詩や小説を発表した。人生観や好きな空模様、そして、戦争が暗い影を落とし始めると戦争をいとう気持ちを歌った。言論統制が厳しい時代に最期まで自分