九州電力玄海原発(佐賀県)の説明番組をめぐる「やらせメール」問題で、同県の古川康知事は30日、番組放送数日前に九電の当時の副社長らと面会し「番組で原発の再稼働を容認する意見を出すことが必要だ」と、やらせ投稿を促すような発言をしていたことを明らかにした。 記者会見した知事は「やらせを指示する意図はなかった。多くの人に番組を見てほしいと思って言ったが、軽率だった」と釈明した。 知事は6月21日、「番組の周知」を指示したとされる当時の原子力担当副社長らと面会。「経済界には再開容認の声もあると聞くが表に出てこない。この機会に出すことも必要」と発言したという。