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論考/上山和樹に関するkgotolibraryのブックマーク (10)

  • 「母親のおかげで、ヤクザから恩恵を受けてきた」 - Freezing Point

    宮台真司『日の難点 (幻冬舎新書)』pp.95-6より: そんな母親の構えのお蔭で「自分の母親は世間の母親よりもずっとスゴイ」と思えました。そうした母親の子であったせいで「浅ましい奴」や「セコイ奴」には絶対なりたくないと思うようになったのでしょう。これも「目的」や「手段」ではなく端的な「衝動=感染的模倣」だろうと思います。 もちろん、そんなふうにしてできあがった僕の構えが実利をもたらす面が確かにあります。それはスピノザも言っていることです。僕の場合、売買春やクスリのフィールドワークをする際にヤクザにケツ持ちしてもらってきました。お蔭でこの方面でたくさんの著作をものすることができました。 女の子がストーカーにつきまとわれて困っているというようなときも、警察に頼んだら(ストーカー規制法成立以前だったので)半年以上もかかるところを彼らが三時間で解決してくれることもありました。僕の研究に役立つ情

    「母親のおかげで、ヤクザから恩恵を受けてきた」 - Freezing Point
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    kgotolibrary 2009/05/05
    惜しい。ヤクザ云々より《宮台氏は、いつも「処方箋を出す」のではなく》以降をもっと強調して批判すべき。宮台の本質は熱心な読者の自殺を引き起こした時代のそれと全く変わっていないと考えるべき
  • 2007-07-17

    ひきこもっている人は、交渉主体としては極端に無能で脆弱な状態にあるが、実際に生き延びている以上、何らかの「力関係」を生きる当事者といえる(参照)。 問題は、そこで生きられる力の構造が、人の意識を実体化する形で硬直していること*1。 その力関係を解体したりほぐしたりすることは、単なる「権力奪取」ではなく、自由な関係の再構築であり得る。 無力さゆえの硬直に「されるがまま」になるのではなく、お互いの関係自体に自力で創造的に関与すること。 以下、三脇康生の論考「精神科医ジャン・ウリの仕事──制度分析とは何か」*2を参照しつつ、関係への解体構築的な関与について、考えてみる(強調は引用者)。 ウリの立場に立つならば、ラカンの打ち立てた純粋精神分析を、それぞれの精神分析の学派が継承し、それを施設の中で応用するのでは、ラカン派の精神分析の一番ビビッドな部分を取り逃がしてしまうことになる。 応用するだけで

    2007-07-17
  • Freezing Point自分の当事者性を捨象する男性フェミニスト

    貴戸理恵は、「コドモであり続けるためのスキル」というのだが、実は貴戸自身は、「こども」としての制度順応に失敗し、「おんな」としての制度順応で社会参加に成功している。つまり、小学校時代に不登校で、思春期以後はずっと社会参加。 「変なコドモ」として存在するのは、とてもみじめで辛いことだった。 ところが、だんだん成長して周りから「女」と認識されるようになるにつれ、そういう「コドモパニック」みたいなものは影をひそめ、私はゆっくりと生きやすくなっていった。「奇妙なコドモ」は許されないが、「奇妙な女」ならそれなりに存在する余地がこの世にはあるのだ。弱さ、暗さ、できなさ、うわの空であること、自信がないこと……それは決して美点ではないが、「女」であれば、「コドモ」がそうであるよりもまだ、「ま、アリなんじゃない」とされ、特に排斥されるポイントではなくなる。 (『コドモであり続けるためのスキル (よりみちパン

    Freezing Point自分の当事者性を捨象する男性フェミニスト
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    kgotolibrary 2007/08/27
    《本当に必要なのは、そういう属性から自由になって自己の巻き込まれている硬直した関係構図(制度)を換骨奪胎すること、そこに風通しを入れることだ》
  • Freezing Point -雑誌 『大航海』 第58号 特集:「ニート 転換する現代文明」

    発売は2006年4月。 この特集自体は当にひどいものだが、議論の雛形を示す資料として、以下のインタビュー(というか対談)を大まかに見ておく。*1 ニートは労働問題ではない ――「自分探し病」という罠 小田晋×三浦雅士 このやり取りでは、『ニート ひきこもり/PTSD/ストーカー (心の病の現在)』(新書館)に掲載された小田氏の論考 「ニート ひきこもり」 が土台として参照されている。 *1:p.60〜88。 以下、強調はすべて引用者。 小田: ぼくは現代の日の精神病理のひとつの特徴は「水増し正常化」にあると考える。 精神病理の核心が薄らいでいって、たしかにここの症例も薄らいでいっている。 (略) 三浦: 「水増し正常化」というのは衝撃的な言葉ですね。 異常と正常の境界が曖昧になって、異常がどんどん正常と見なされてゆくということですね。 ご人は「正常」らしいが、基準はわからない。 小田

    Freezing Point -雑誌 『大航海』 第58号 特集:「ニート 転換する現代文明」
  • 2006-12-22

    今日のエントリーは、全体で一つです。 「オールニートニッポン 過去の放送を聴く」 上記リンク先から、私が出演させていただいた12月15日放送分を聞くことができます。 番組の冒頭で、永冨奈津恵氏は次のように語っています。 今回、上山和樹さんをお呼びしたんですけれども、お呼びしておいて言うのもなんですが、実は私は、ひきこもり当事者の方々がしゃべるのに消極的なんです。 最初のうち、90年代ぐらいまでは、すごく積極的に「当事者ほど語ろうよ」みたいな話をしていました。 【中略】 でもここ数年で、一転消極的になってしまった。 (1) ひきこもりって、すごく人生に関わっていること。 「自分の半生を不特定多数の前で語るのは、すごい大変なことだ」ということに、それまで気付いていなかった、という反省。 (2) まさにいま苦しさの渦中にある人たちが、その苦しさを固めて語る、文章にするっていうことで、その苦しさ自

    2006-12-22
  • Freezing Point-サービスの義務と責任

    先日、広島県三原市のイベントにお邪魔した際、上記記事で批判的に話題にされた妹尾敏昭さん(71)と同席し、詳しくお話を伺えた。 妹尾さんは、かつて労働組合の専従を2年されていて、むしろ労働問題に意識の高い方。 多くの方が話題にしていたような、「搾取する悪徳業者」とはまったく違う話で、――要するに、ひきこもり支援の現場で何がどう苦しいか、事情を知らない人には理解されない。 (妹尾さんは、「運動論はとうに吹き飛んどる」と話されていた。) 人の事情も支援の事情も理解されないまま、どんどん忘却が進んでいると感じる。 高齢化して閉じこもっていても、誰も話題にしない。 以前聞いた話だが、あるひきこもり支援団体の説明会では、 「預けてあった子供が自殺したが、どうしてくれるのか」 と、団体代表が詰め寄られる場面があったとのこと。 「アイ・メンタルスクール」のような犯罪性がまったくなくても、生きるか死ぬかの

    Freezing Point-サービスの義務と責任
  • Freezing Point:ジャック・パン(Jacques Pain)氏 講演会

    聴衆として参加した。 演題: 「校内暴力と制度主義教育論」 日時: 2006年8月1日 午後2時〜4時 場所: 京都大学人間・環境学研究科棟 地下大講義室 企画: 岡田敬司氏 同時通訳: 多賀茂氏 パン氏は校内暴力の専門家。 『精神の管理社会をどう超えるか?』*1で紹介された「制度論的精神療法」と、「制度論的教育学」とはまったく同じものであるとのこと*2。 ヨーロッパ全土で、生徒が「学ぶ」という欲求を失っている。 フランスでも、学生の「3人に一人は退屈を感じ、5人に一人は授業を理解できない」。 ▼「子供たちの、知への拒否」、あるいは「入り込めなくなっている事情」がある。 これを変える必要がある。 「学ぶ」「教える」とは複雑なプロセスであって、策略が必要。 精神分析の助けが要る。 ヨーロッパでは、先生が疲弊している。 1時間の授業で、10分しか授業できなかったりする。 講演の最後は、「注意し

    Freezing Point:ジャック・パン(Jacques Pain)氏 講演会
  • 2006-03-17

    社会行為の凍結*1から遡って考えている私にとって、モチーフとしては重なるし、これから勉強を続けていきたいと思うのですが、現時点での疑問を以下にメモしてみます。 いいから、とりあえず人間は働いてみるもんだよ。(内田樹氏) どんな水準でも「労働」は「オーバーアチーブメント」(id:kwkt氏) 「参加しさえすれば贈与的になる」という議論は、「だから参加するのは当然だ」という形で、強圧的な規範を強化する。 それでも入っていけない存在は、ますます徹底的に叩かれる。 雇い主が誰かを解雇するときには、「この人が生み出す価値よりも払う賃金のほうが多い」と判断しているのではないか。 「働いていれば必ずオーバーアチーブメント」なのであれば、解雇される理由は何か。 ▼「労働していれば贈与的になる」というのは、継続的な就労に成功している人間の事後的な自己肯定にすぎないのではないか。 自己を供物として捧げることを

    2006-03-17
  • 2005-12-13

    内田樹氏の発言より。(強調は引用者) 「これこれを教えてください」と言ってくる人って、学ぶ前の自分と、学びのプロセスが終わったあとの自分が同一人物だと思っているんです。学ぶ前と後で自分自身が主観的には少しも変化しないと思っている。知識や技術は付加価値として「同じ自分」に加算されるものとして考えている。でも、それは“学び”ではないです。それは商品を買っているのと同じですから。消費者は商品を買う前と買った後で別人にはなりません。コンビニで買い物をする前とした後で別人になるはずがない。でも、当の意味での学びのプロセスでは、学ぶ前と後では別人になっているのが当然なんです。 《教育行為の契約主体》は、「どの時点」での「誰」なのか。*1 学ぶ前の私が契約主体であり、「学んだ後は別人になっている」のが当なら、私は学びが終わった後に、「こんな教育に意味はない!」と叫ぶこともあり得る。内田氏はそれも含め

    2005-12-13
  • Freezing Point -  議論が必要だ・・・(たかじんの『そこまで言って委員会』での「ニート」の話題)

    ●司会: やしきたかじん、辛坊治郎 ●出演*1: 三宅久之(政治評論家)、 荻原博子(経済ジャーナリスト)、 江孟紀(野球解説者・元参議院議員)、 宮崎哲弥(評論家)、 橋下徹(『行列のできる法律相談所』出演の弁護士)、 金村義明(野球解説者)、 桂ざこば(落語家)、 山口もえ(タレント) 厚生労働省はニート対策を「若者人間力強化プロジェクト」と名付け、来年度予算で231億円を要求。 合宿形式の集団生活で、働く意欲の向上を目指す「若者自立塾」の新設などを盛り込む。 厚労相、文科相、経産相らが参加する「若者自立・挑戦戦略会議」は、ニート対策を含む若者への就業支援として、来年度予算で810億円を要求している。 財政難にもかかわらず、前年度比54%増。*2 スタジオにいる全員がこの情報に激怒 : 「甘ったれた馬鹿どものために、我々の血税を1000億円?!」 *1:敬称略。 なるだけご人のHP

    Freezing Point -  議論が必要だ・・・(たかじんの『そこまで言って委員会』での「ニート」の話題)
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    kgotolibrary 2005/12/11
    この手の連中に、どうやって反論すればいいやら…。上山氏のコメントは秀逸
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