特別 企業レポート 「パソコン禁止」「運動会」「社員旅行」が会社を強くする サントリー 資生堂 三井物産 バンダイナムコほか いまやIT革新は日進月歩、便利になるばかり。しかし、その利便性はときに企業を危機に陥れる。顔を直接突き合わせる「人」と「人」とのコミュニケーションこそが、会社が生き残るカギになる。 メールは時間のムダ サントリーでは毎週水曜日の午後になると、オフィスの雰囲気が一変する。デスクに座る人の数が減り、社内のあちこちでミーティングの輪ができあがる。オフィスには話し声が響き、活気のある空気に包まれる。一方で会社を離れ、外出する営業系の社員も多い。サントリーが昨年1月から実施している「プレミアムタイム」。毎週水曜日の12時から3時間、社内のパソコンに接触することが禁じられているのである。 同社が「パソコン禁止」タイムの導入に踏み切った理由はこうだという。 「どこの部署でも、なん