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ブックマーク / blog.midnightseminar.net (11)

  • そんな突っ込みが可能だったとは! - The Midnight Seminar

    ロスジェネ 別冊 2008―超左翼マガジン 秋葉原無差別テロ事件「敵」は誰だったのか? 出版社/メーカー: ロスジェネ発売日: 2008/10/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20件) を見る ↑を読んで知ったんですが、「たかじんのそこまで言って委員会」に『ロスジェネ』の編集長が出演して若者の雇用の厳しさを訴えた際、『蟹工船』にハマる若者へ向けた保守派コメンテーターたちのメッセージは酷いものでした。 この放送の動画は↓の公式サイトで見れます。 (↑の写真はこの動画のコピー) http://takajintv.blog101.fc2.com/blog-entry-37.html#more で、三宅久之の「自衛隊に入れ」という「アドバイス」は、保守派のおっさん連中の常套句なのだろうと思われるので、私は「いやいや、ワーキングプアは500万人いるとも言わ

    そんな突っ込みが可能だったとは! - The Midnight Seminar
    klov
    klov 2008/12/11
    なんとまぁ。現実は想像の斜め上を行っていた。
  • 鈴木謙介『サブカル・ニッポンの新自由主義――既得権批判が若者を追い込む』 - The Midnight Seminar

    【追記】このエントリの内容の一部を、とあるメルマガに書きました。【/追記】 サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書) 作者: 鈴木謙介出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/10メディア: 新書購入: 11人 クリック: 185回この商品を含むブログ (99件) を見る 新自由主義=既得権批判 鈴木は書で「新自由主義」の由来と問題点について論じている。ただし書には、ハイエクやフリードマン、サッチャーやレーガン、あるいは中曽根や小泉といった名前はほとんど登場しない。それは鈴木が、「新自由主義」をイデオロギーや具体的な政策パッケージというよりも、むしろ潜在的なレベルで現代人の思考に刷り込まれている「価値判断のモード」として取り上げているからだ。個人の能力が自由に発露されることこそが素晴らしいのだという気分のようなものが、暗黙の前提として我々の思考を

    鈴木謙介『サブカル・ニッポンの新自由主義――既得権批判が若者を追い込む』 - The Midnight Seminar
    klov
    klov 2008/10/21
    中島の「方法としてのナショナリズム」的な感じを受けた。
  •  アメリカ経済に関するルポ(著者は全部女性) - The Midnight Seminar

    数日前、東京で3人の銀行員と飲んだ際に、今売れてる『ルポ・貧困大国アメリカ』(堤未果、岩波新書)が話題になって、面白いと言われたので買って読んでみたら当に面白かった。いやまぁ内容は一面的だけど。面白いルポって、女性が書いたものが多い気がする。 ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書) 作者: 堤未果出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/01/22メディア: 新書購入: 36人 クリック: 549回この商品を含むブログ (353件) を見る アメリカ経済に関するルポといえば、小林由美というエコノミストが書いた『超・格差社会アメリカの真実』(日経BP)というもけっこうおもしろかった。 超・格差社会アメリカの真実 作者: 小林由美出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2006/09/21メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 59回この商品を含むブログ (57件)

     アメリカ経済に関するルポ(著者は全部女性) - The Midnight Seminar
  • 「循環型社会」論の参考文献 - The Midnight Seminar

    「循環型社会」論は、トンデモ感あり、スピリチュアル感あり、哲学論と技術論の混同あり、それでもまじめに議論している科学者ありと、けっこうマニアックな世界になっているようです。 環境問題って意外にあんま関心ある人いないんですが、そのうち人が集まったら「ミッドナイトセミナー」でも勉強会を開きたいと思います。環境系の大学院にいる友達と急に連絡が取れなくなったんですが……。 以下、とりあえずの参考文献リストです(随時更新)。べつの勉強会で差し当たりの考えを文書に整理してあって、一応その過程で読んだものですが、思いつきで読んでるので網羅性とバランスについては自信はないです。 柴田と武田はベストセラーなので、一般受けするという意味での面白さはあります。 ★は必読レベル高(論旨に賛成というより、話題をつかむ上で)。 ベストを一冊選ぶなら、トンデモ臭がぬぐいきれない面もありますが、『循環の経済学―持続可

    「循環型社会」論の参考文献 - The Midnight Seminar
    klov
    klov 2008/09/03
    これはすごい
  • 8月16日発売の雑誌に出てますので - The Midnight Seminar

    8月16日発売の雑誌『表現者』に、「我々は『居場所』を作り出せるのか――秋葉原通り魔事件について」という評論を載せていただいています。 表現者 2008年 09月号 [雑誌] 出版社/メーカー: ジョルダン発売日: 2008/08/16メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る 注記するとすれば…… 6月末〜7月初頭に書いた文章なので、それ以来1ヵ月半ぐらいの間にメディアで語られた議論はフォローできてない。でもまあ特段の不都合は感じない。 鈴木謙介がラジオで「『みんな語りすぎだよ!』ってみんなが言ってる」と指摘したような状況*1では、この事件を文章で取り上げること自体がミーハー的な関心に基づいていると思われるかも知れないが、書いたきっかけは、プライベートで加藤に似た狂人の相手をしてきた経緯があって、報道に接するたびにピンと来てしまったからです。 「保守思想」を

    8月16日発売の雑誌に出てますので - The Midnight Seminar
  • 浅野智彦『自己への物語論的接近――家族療法から社会学へ』(勁草書房) - The Midnight Seminar

    秋葉原の「通り魔事件」についての文章をまとめていて、その参考の一つとして手にとった。薄かったし、面白かったし、分かりやすかった。「Life」というラジオ番組のウェブサイトで参考図書に挙げられていたのだが、番組のなかでは事件を解釈するために使われたわけではない。 心理セラピーの分野で発達した「物語論」という学説を著者なりに洗練し、社会学における「自己論」に統合することで、「自己」(およびそれを取り巻く「世界」)の存在のリアリティが「物語」によって支えられていることを理解しようとする著作である。 社会学は従来、J・H・ミードの議論に代表されるように、「自己」は「他者」との関係によって形成されるということ、そして「自己」は「I(主我)」と「me(客我)」に分裂することによって「自分自身への関係」をもつことのできる存在でもあると主張してきた。あくまでも「関係」の中に「私」というものが浮かび上がっ

    浅野智彦『自己への物語論的接近――家族療法から社会学へ』(勁草書房) - The Midnight Seminar
  • 『1978年、冬。』(中国映画、李継賢監督) - The Midnight Seminar

    これはなかなか素晴らしい作品だった。そんなに観てる人もいないと思うので、歴史に残るようなものではあり得ないけど、とても感じのいい映画だった。 http://www.1978-winter.com/ 1978年――「文化大革命」から「改革開放路線」への折り返し点にあたる時代に、中国北部の田舎で暮らす兄弟の物語である。いや、「物語」といってもそれは鮮明な軌道に沿って展開するものではないし、際立った事件が引き起こされるわけでもない。観た後で知ったのだが、これは李継賢監督自身の少年時代の記憶を下敷きにし、十数年をかけて完成させた、半ば自叙伝のような作品らしい。だから、そこにあるのは「暮らし」そのものであって、大げさな「物語」ではないのだ。 街には廃屋(失敗した計画経済の残滓なのだろうか)が散在し、空は灰色の大気に覆われている。この無機質で寒々とした街の景色のなかで、兄弟とその両親のひっそりとした暮

    『1978年、冬。』(中国映画、李継賢監督) - The Midnight Seminar
  • 映画『靖国 YASUKUNI』について - The Midnight Seminar

    月曜日か火曜日に店頭に並ぶ雑誌『表現者』に、映画評論(?)を掲載していただきました。 表現者 2008年 07月号 [雑誌] 出版社/メーカー: ジョルダン発売日: 2008/06/16メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る 「表現の自由とナショナリズム ――映画『靖国 YASUKUNI』をめぐって」(123〜127頁) 『靖国』というクソ映画の上映中止騒動について書いたものです。 私の書いたものがひょっとしてつまらなくても、この雑誌自体は非常に面白いです。いまは隔月刊ですが、もうじき月刊になる予定とのことです。 今号から出版元がIT企業のジョルダン社変わり(編集事務所は変わっていないが)、雑誌の記事のいくつかはネットでも読めるようになりました。 「グローバリゼーションと金融バブル」(榊原英資) 「サブプライム・ローンが示す『資主義の限界』」(佐伯啓思)

    映画『靖国 YASUKUNI』について - The Midnight Seminar
  • 『靖国 YASUKUNI』 - The Midnight Seminar

    映画を観た人のインタビュー動画 http://www.nicovideo.jp/watch/sm3219078 ↑登場する観客のコメントにはほとんど賛成できないが、それ以上に、「チャンネル桜」のコメンテーター、インタビュアーの紋切り型のイメージ誘導にもウンザリ。繊細で微妙な議論を封じてしまう朝日新聞とか日教組のマナーを左右反転させただけだ。 映画『靖国』をめぐっては色々な議論が交わされ、とりわけ「表現の自由」について多数の知識人・政治家が声高に論じあう騒ぎになっていた。この「表現の自由」をめぐる議論については、拙いながら、ある程度まとめて論じた文章を某雑誌に掲載していただく予定なので、ここでは騒動の経緯を簡単に振り返りながら、映画を見た直後の感想だけ書いておく。 戦時中の靖国神社境内には、陸軍の後ろ盾のもとで軍刀を製造する「日刀鍛錬会」の鍛錬所が設置されていた。この鍛錬会に関わった刀匠の

    『靖国 YASUKUNI』 - The Midnight Seminar
    klov
    klov 2008/05/25
  • 若松孝二『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』 - The Midnight Seminar

    ベルリン国際映画祭と東京国際映画祭で賞を取っているとのことで、万人受けするテーマではない(しかも、メチャクチャ暗い)にもかかわらず、劇場の客入りは想像したよりも盛んだった。かなり出来の良い作品で、この映画は今後、たとえば大学の(社会科学・社会思想系の)授業なんかで教材として利用されるケースもたくさん出てくるんじゃないだろうか。 映画は、「60年安保闘争」後の政治運動の歴史の簡単なおさらいから始まり、最初はニュース映像などを使用したドキュメンタリー番組のような作りなのだが、途中からはノンフィクション映画として物語に入り込んでいくことになる。 学生運動・労働運動を担うさまざまな組織の離合集散のなかで、暴力(武器)による革命を志向するいくつかのグループが「連合赤軍」を結成し、キャンプ場みたいな「山岳ベース」で疑似的な「軍事訓練」に励む。その極度の緊張感のなかで、「革命」へ向けた組織の純粋さの保持

    若松孝二『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』 - The Midnight Seminar
  • ハイデガー『ヒューマニズムについて』(ちくま学芸文庫) - The Midnight Seminar

    ずいぶん前に読んだだが、私が触れたことのある哲学書の中では最高に印象深かった作品のひとつなので、ここにレビューしておく。 存在の真理への問い ハイデガーは「プラトンの真理論」という論文のなかで、プラトンからニーチェに至るまでの西欧哲学を、「理性的動物」としての「人間」をあらゆる存在者(存在するモノ)の中心に据え置いた、「主観性の形而上学=ヒューマニズム」と呼んで批判した。そして、人間中心的ではない、「存在の真理(存在そのもの)」を根に据えた、新しい哲学の創始を訴えたのである(書の訳者解説p.163)。 この論文に対し、ジャン・ボーフレというフランスの哲学者・評論家から何点かにわたる批判的な質問が寄せられた。そして、それに回答したハイデガーの書簡の内容に、ハイデガー自身が手を入れて公刊したのが書(の底)である。 哲学者としてのハイデガーの終生のテーマは、簡単に言えば「存在とは何か?

    ハイデガー『ヒューマニズムについて』(ちくま学芸文庫) - The Midnight Seminar
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