『星空のむこうの国』(ほしぞらのむこうのくに)は1986年に公開された日本映画。監督の小中和哉は当時22歳だった。先行して小林弘利による小説が1984年に集英社コバルト文庫より刊行されたが、小林のあとがきによれば、小中から映画化を前提として執筆を依頼されたという経緯による。 ストーリー[編集] 冒頭「まだ出会っていない恋人たちへー」とのテロップが映る。11月、シリウス座流星群がまもなく降り注ぐ頃、高校生の昭雄は、交通事故で頭を強く打ってからというもの、一週間の間、何かを訴えるかのような眼差しで見つめる少女の夢を、毎晩のように見るようになった。ある日、夢に見た少女を電車の車窓から見かけた昭雄は駅のホームで彼女を捕まえる。振り向いた少女は昭雄に抱きつき涙を流すが、降車客にまぎれていなくなってしまう。 昭雄が帰宅してみると、部屋には自分の遺影が置かれていた。なぜか彼は一週間前の事故で死亡し、葬儀