この記事の主題は、誤読の効果である。私は、まずハイパーテクストを通じたコミュニケーションには誤読は不可避的に生じるということを明らかにする。そして、まさにその誤読が生じるからこそ、コミュニケーションが成立するということを主張する。キイとなるのは、メタファーの機能だ。神経生理学的にも認知科学的にも、我々はメタファーを機能化させることによって、認識を可能にしている。以下からは、こうしたメタファーの機能を明らかにしていくことによって、誤読が不可避的に生じるからこそコミュニケーションが成立するということを説明していく。 尚、真面目な読者には事前に頼んでおきたいところではあるが、この記事を正確に読もうとはしないで欲しい。この記事は、直ぐに「ジャンプ」したがる情報狂の読者や、注意力の足りない読者たちが「長文」と感じる長さで作為的に構成されている。読者は、正確に読もうとせずに、流し読みか、拾い読みに終始