ガザ地区で、イスラエルとイスラム主義組織ハマスが戦闘を始めてから、7日で1年。 戦火はイスラエルの隣国レバノンに拡大し、イスラエルと軍事大国イランとの全面衝突に発展する懸念も出ています。 この先の中東地域の動向に注目が集まる中で、私はガザが今どのような状態になっているのか知りたい、ガザの人々に直接話を聞くことはできないか、との思いを強くするようになりました。 そこで向かったのが、ガザの住民10万人以上が避難したとされるエジプトでした。 私がエジプト入りしたのは、番組が放送されるおよそ10日前。 撮影期間は5日間。ガザ支援を行う日本のNGO「パルシック」からの情報提供を受けながら、ガザの人々を訪ねてまわりました。 取材を通して見えてきたのは、ガザの“地獄”がさらに深刻化している現実や、エジプトに避難したガザの人々が戦火から逃れたからといって安心できる状態ではない実態。そして、事態が一向に改善