ものごとを考察するに当たり、“システム”という概念を用いて、対象全体を統一的・包括的にとらえる思考法のこと。狭義にはシステムダイナミックスで必要とされる循環する相互作用の考え方を理解するための思考技法をいう。 何らかの働きや活動を示すものを考えたとき、その内部には一群の構成要素があり、それらが相互に連携しながら機能を果たしていることが分かる。このような互いに依存・作用し合い、秩序ある全体として振る舞う要素の集まりをシステムという。 システムには境界があり、その内部にある構造や機構から一部を取り出してみても、全体が提供する機能や動作を理解することができない。そこで、対象の全体性を認識するために個々の構成要素ではなく、その関連性に注目するアプローチが要請された。この思考の様式がシステムシンキング(システム思考)である。 システム思考やシステムアプローチは通例、分析的思考や還元主義に対置せられる
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