アメリカ文学のカルトグラフィ ――批評による認知地図の試み 作者: 新田啓子出版社/メーカー: 研究社発売日: 2012/04/19メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 49回この商品を含むブログを見る 批評による認知地図の試み、というんだが、あまり認知地図にはなっていない。あとがきで、ジェイムソンが認知地図というのはケヴィン・リンチ『都市のイメージ』が発端だと述べているということが書かれているんだけど、それに20年も興味を持ったのであれば、そのケヴィン・リンチが何をやったのか読んでほしいなあ。都市のイメージは(改善の余地はあるけど)邦訳もあるんだから。本書では原題が挙げられているだけで邦題もあがっておらず、伝聞として書かれているところを見ると、リンチを読もうと思ったことさえないようにもうかがえるんだが。 都市のイメージ 新装版 作者: ケヴィンリンチ,Kevin Lynch,丹下健