去る2月7日、駒場科学史講演会としてヒロ・ヒライ氏による「ルネサンスの生命と物質――20年の海外研究生活から(日本学術振興会賞記念講演)」という講演がおこなわれました。氏の長きにわたる海外研究生活と絡めつつ、博士論文の主題である「種子の理論」、および、それ以降に取り組んできた「人文主義と自然哲学」に関するレクチャーだったのですが、これぞまさにインテレクチュアル・ヒストリーの王道というような素晴らしい講演でした。なお、それぞれ既に『ルネサンスの物質理論における種子の概念(Le concept de semence dans les théories de la matière à la Renaissance)』(2005)〔1999年にリール第3大学に提出されたの博士論文の書籍化〕、および、『医学人文主義と自然哲学(Medical Humanism and Natural Philosop