芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚 発売日: 2018/11/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) 芥川龍之介が三十五年の生涯で残したものはあまりに多い。彼は古典文学を換骨奪胎し自らの作品として現代に蘇らせる器用さと、自らの精神状態の悪化をそのまま映し出した鬼気迫る短編に仕上げてみせる大胆さ・繊細さを兼ね備えていた。結局生涯で長編を残すことはなかった(完結しなかった)ものの、世に残した中短編は今なお読み継がれ続けている……。本書もそんな彼がこの世に残していったものの一つだ。 芥川は「藪の中」「羅生門」などのいわゆる「王朝物」のイメージが強いため、日本・中国等の古典プロパーと思われがちだが、実際には東西を問わず種々の文学に造詣が深かったことで知られる。「藪の中」がアンブローズ・ビアス「月明かりの道」にインスパイアされて書かれた逸話は有名だ。また、元々英文学者を志していた身でもあり、実際に海軍
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