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2022年10月5日のブックマーク (4件)

  • 不満研究事件・「『わが闘争』論文」について - まとまり日記

    さて以前のエントリで述べた不満研究事件だが、このプロジェクトのメンバーのプラックローズとリンゼイが書いたが翻訳されるという(原著についてもわたしは未読)。このが話題になる理由の一つには彼らがこの事件を起こしたからだろう。しかしわたしは、少なくとも不満研究事件に関するかぎり、彼らの主張の解釈にはかなり注意が必要で、きちんとした検討なしに額面通りうけとることはできないと考えている。このエントリではそれを一つの偽論文を題材にして述べる。 なおこのエントリは長くなってしまった(一万字を越えた)ので目次を付けた。 不満研究事件と偽論文の概要 偽論文は『わが闘争』とどこまで似ているか 偽論文が採択されたことはどこまで問題か 倫理的問題? 政治的アジテーション? 結論 不満研究事件と偽論文の概要 事件全体については詳しくは以前のエントリを見てほしいが、簡単に説明すると上の二人にボゴシアンを加えた三人

    不満研究事件・「『わが闘争』論文」について - まとまり日記
  • 引用のためらい、パロディのあわい――岡田索雲『ようきなやつら』について - 名馬であれば馬のうち

    記事は岡田索雲『ようきなやつら』のネタバレが含まれています。といいますか、すでに読んでいる読者向けに書かれていてネタバレすらすっとばしているところがあります。ご注意ください。) (ネタバレなしの紹介としては↓でV林田氏がこれ以上ないものをやっているのでそれ読んで) manba.co.jp 「忍耐サトリくん」のパロディ 「欠」のオマージュ 「追燈」の引用 歴史を書くとは、歴史を引用することである。 ――ヴァルター・ベンヤミン 岡田索雲の『ようきなやつら』は大小さまざまな引用とパロディから成っています。それらをいちいち指摘していくのはこの記事の目的とするところではありません。ぜんぶ拾うのはそりゃ無理だろうしね。 興味があるのは、それらがどのようなやりかたで行われているかということです。 というわけで、わかりやすくデカいところからはじめましょう。ここらへんはだいたい言わなくてもわかるでしょ

    引用のためらい、パロディのあわい――岡田索雲『ようきなやつら』について - 名馬であれば馬のうち
  • トピックス|【訃報】津原泰水さん逝去のお知らせ | 河出書房新社

    1964年、広島県生まれ。青山学院大学卒。少女小説家"津原やすみ"としての活動を経て、97年に現名義『妖都』を発表。幻想小説家として格的に活動を始める。2006年に刊行された『ブラバン』はベストセラーに。また09年『バレエ・メカニック』、11年『11 eleven』(第2回Twitter文学賞国内部門1位)は、各種ランキングを席巻した。14年に短篇「五色の舟」(『11eleven』収録)が「SFマガジン」の"オールタイム・ベストSF" 国内短篇部門1位に選出。同作は近藤ようこ氏により漫画化され、同年、第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞する。〈ルピナス探偵団〉〈幽明志怪〉シリーズほか、『少年トレチア』『綺譚集』『ブラバン』『ヒッキーヒッキーシェイク』『歌うエスカルゴ』など著作多数。

    トピックス|【訃報】津原泰水さん逝去のお知らせ | 河出書房新社
  • スティーブン・キング『ミザリー』に施された仕掛けと日本語版における組版ミス

    先日、スティーブン・キングの『ミザリー』の原書を久々に読み返していたところ、いままで気付いていなかった、細かいが重要な仕掛けを発見した。その仕掛けは残念ながら日語版では再現されていないため、これを知らない日の読者も多いだろう。後で述べるが、キングは小説というメディアの特徴をうまく利用した仕掛けを施すのが好きな小説家であり、書にもそれがよく表れている。訳者の矢野浩三郎と文藝春秋社はそれを高い水準で再現しているものの、画竜点睛を欠いてしまっているので、それを補うためにここでその仕掛けを紹介したい。 なお、稿はその性質上、『ミザリー』の重要な筋書を(すべてではないが)バラしてしまっている。同書を未読の方は、ぜひここでブラウザを閉じて、先に同書に目を通していただきたい。『ミザリー』は、「モダンホラーの帝王」とまで呼ばれたキングが、現実を超えた存在ではなく、現実に存在しうる人間の恐しさを題材

    スティーブン・キング『ミザリー』に施された仕掛けと日本語版における組版ミス
    murashit
    murashit 2022/10/05