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2022年12月1日のブックマーク (6件)

  • シティポップの最終防衛ラインが突破されるとき - 森の掟

    シティポップとは何か ここ数年日のシティポップが世界中で人気らしいという話が、ネットニュースなどを通じて一般レベルにまで伝わってきている。 単におもしろい社会現象としてだけでなく、いわゆる「日スゴイ」言説の一種としても受け入れられている感じもある。 また、国内でのシティポップ再評価は、自分が観測してきた限りでも10年以上前からあり、たとえば2011年のceroの1stアルバムについてはそのような語られ方をしていた。 ただ、これら一連のムーブメントにおいて、「シティポップ」という言葉が具体的にどのあたりのサウンドを指しているか、実は語ってる人によってバラバラなんですよね。 「シティポップ」という呼び名が出てくる前から、山下達郎のシュガー・ベイブとか、細野晴臣のティン・パン・アレイ周辺の再評価がゼロ年代にあって、その流れで大貫妙子や吉田美奈子や大滝詠一あたりがシティポップってイメージを個人

    シティポップの最終防衛ラインが突破されるとき - 森の掟
  • 次世代型ジェネレーティブゲームがゲームの常識を覆す!?AIダンジョンのたのしみ方と、AIローグライトの驚愕のアルゴリズム

    最近は、ジェネレーティブゲームについて色々と調べている。 ジェネレーティブゲームって何じゃ?というと、これは私の造語かもしれないが、ジェネレーティブAIを駆使して、ゲームのプレイ中に動的にコンテンツが生成されるゲームの事だ。 例えばゲームプレイ中にキャラクターのグラフィックをその場でAIが描いてくれるとか、キャラの台詞がその場で生成されるといった感じだ。 このような事は去年までは想像する事さえできなかったSFおとぎ話のようなもんだったが、ここ数ヶ月のジェネレーティブAIの進化で急激に現実味を帯びてきた。(私の中ではそうだけど、実は数年前からジェネレーティブAIに着目して色々やってる人達もいる) 前回の記事で、「ジェネレーティブAIはコンテンツの在り方を変えてしまうかもしれない」という話をした。 ジェネレーティブAIで美樹さやかさんを錬成できるのか? かいつまんで言うと、AIによってコンテン

    次世代型ジェネレーティブゲームがゲームの常識を覆す!?AIダンジョンのたのしみ方と、AIローグライトの驚愕のアルゴリズム
  • アーシュラ・K・ル=グウィン『風の十二方位』 | 水平線上の雨

    風の十二方位 ハヤカワ文庫 / アーシュラ・K・ル=グウィン 【文庫】 評価: 価格: ¥ 1,254 ショップ: HMV&BOOKS online 1号店 短編集。同様に短編集である『オルシニア国物語』と比べると初期作品が多いとのこと。各話についての作者解説付き。 総評としては、諸方面から何様だと怒られそうだけど、やはり語りが素晴らしい。力強いというか。特に『セムリの首飾り』にワンセンテンスで時間と空間が飛躍するような表現があり、読んでいてくらくらした。あと個人的に『ゲド戦記』が原風景ということもあり、そこここでアースシーの世界観の萌芽や、暗闇に沈む洞窟を進む手応え、息遣いが感じられてとてもよかった。故郷の空気を吸ったみたいな喜びがあった。半面合わない作品もいくつかあって、特に気になったのは、物語がどこまでも知性に基いているからか、性、衝動、感情の描写が弱く感じられる点。でもたぶんこれは

    murashit
    murashit 2022/12/01
  • 続・インターネットで死ぬこと、現実で生きること ~さよならの予習~ - Read me 激情

    先週末、待ちに待った『ポケモン スカーレット/バイオレット』がついに発売されて、ポケセンで予約したダブルパックが届き、さあ始めるぞ~と思った途端、家族たちが風邪でダウンしてしまい、看病に追われてゲームどころでなくなってしまった。療養しながら家族らはスカーレットとバイオレットをそれぞれ進めているのを、まだスカーレットのキャラメイク~チュートリアルパートが途中までしか進んでいない自分は、ネタバレ回避のため流し見している。かくいう自分も先週からずっと風邪を引きずっていて、看病疲れも重なりなかなか治らない。早くポケモンの続きがやりたい……。 と、今月はポケモン新作のことを書きまくりたかったのだが、ちょっと思うところがあり、急遽ゲーム以外の話を書くことにした。 ここ数日、イーロン・マスク運営のゴタゴタでTwitterが終了するかもしれないから、次の移転先SNSを探そうという動きが、インターネット中で

    続・インターネットで死ぬこと、現実で生きること ~さよならの予習~ - Read me 激情
  • 当事者性を放棄できない痛みの神殿とエース・ローを待ち焦がれる園芸用手袋 : 『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』感想

    原語版のPVを見たときから楽しみにしていた『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』の日語版をいざプレイしてみたところ、予想どおりその世界観設定やキャラクター描写は琴線に触れまくる素晴らしい表現で埋め尽くされており、誇張抜きで寝に弊害を及ぼすほど面白すぎて痺れるくらいの感銘を受けてしまった。当に素晴らしいゲームだった。なので、ハードコアモードを含め5周ほどプレイした体感が薄れる前に、個人的な備忘録として感想をしかとしたためておきたいと思う。 当記事は未プレイの方が読んでもちんぷんかんぷんな内容になるかと思われますので、もしこの時点で少しでもディスコエリジウムに興味を持ってくださったのであれば、作の日語版発売に合わせて10回に渡り公開された『doope!』さんの素晴らしい特集記事をぜひ読んでみてください。編内容のネタバレを上手に回避しつつディスコエリジウムの魅力がしっかりと

    当事者性を放棄できない痛みの神殿とエース・ローを待ち焦がれる園芸用手袋 : 『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』感想
  • ウィリアム・フォークナー『ポータブル・フォークナー』 | Living Well Is the Best Revenge

    ついに「ポータブル・フォークナー」が訳出された。書はマルカム・カウリーの編集によって1946年にヴァイキング社から刊行され、フォークナーの名を一躍高め、ノーベル文学賞の受賞へと導いたことで知られる。「ポータブル」の名の通り、このシリーズは元々、従軍兵士が持ち運べる一巻の全集として構想され、シェイクスピアやダンテといった巻もあるという。私が長く書の訳出を願っていたのは、これによって「ヨクナパトーファ・サーガ」を横断的にとらえることが可能となり、フォークナーの小説の全体像に触れることができると考えたからだ。 カウリーによれば1945年の時点でフォークナーの17の著作はすべて絶版であったという。独特の晦渋さ、複雑な人間関係、翻訳からも明らかな読みにくさを想起するならば決して意外な話ではないし、事情は日でもほぼ一緒だ。私は大学時代からフォークナーを愛読してきたが、入手できる小説は限られていた

    ウィリアム・フォークナー『ポータブル・フォークナー』 | Living Well Is the Best Revenge
    murashit
    murashit 2022/12/01