東京電力の先月までの中間決算は、火力発電に使う燃料の価格が下がって発電にかかる費用が抑えられた結果、経常利益が3650億円余りと上半期としては過去最高になりました。 それによりますと、売り上げは去年の同じ時期より6.2%減少して3兆1281億円でした。工場などの生産が伸び悩み、企業向けの電力販売量が減ったことや、新規に参入した電力会社などに契約を切り替えた件数が増えたことが主な要因です。 一方、経常利益は50.4%増加して3651億円となり、上半期としては過去最高になりました。これは、火力発電の燃料として使うLNG=液化天然ガスなどの価格が大幅に値下がりし、発電にかかる費用が抑えられたことや、発電所でのコスト削減を進めたためです。 電力業界では来年4月から家庭向けの電力の小売りも自由化され、東京電力が独占的に販売してきた首都圏でも、さまざまな企業が電力ビジネスに参入する予定です。 東京電力