過激な性描写のある漫画の販売を規制する東京都青少年健全育成条例改正に抗議し、三月に開かれる世界最大級のアニメ見本市「東京国際アニメフェア2011」(実行委員長・石原慎太郎知事)への参加を取りやめる動きが相次いでいることが二十五日分かった。アニメ関連の二十五社が出展をキャンセルしており、出展規模は昨年の八割にとどまる見通し。 条例改正をめぐっては、角川書店などアニメ関連の八社がフェアと同じ日に「アニメコンテンツエキスポ」を独自開催すると発表しており、フェアとの分裂開催は決定的。条例に反対する原作者のアニメキャラクターもフェアで使えず、この日の実行委では「従来通りの開催は極めて厳しい」と心配する声もあったという。 実行委によると、参加申し込みのあった出展ブース数は四百九十一コマ。昨年開催時の六百十五コマから百二十四コマの減。条例改正案が都議会で可決された昨年十二月十五日前後に、二十五社が百十七