経口免疫療法が極めて危険で、意味がない事は理解いただけたと思う。最も大きな問題は、アレルギーが食べることで強くなることだ。入院して食べさせて症状が出なくても、食べさせることによってアレルギーは強くなる。例えば卵アレルギーが30(クラス4)の患者さんがいたとしよう。食べさせることによって、2週間後には80に、1か月後には100以上になる可能性が高い。入院して食べることができても、1か月後にはショックを起こす。 この患者さんは、除去していたら(アレルギーが軽くなって)3年後には卵を食べることが出来ただろう。ところが、負荷試験をしたことで(アレルギーが強くなって)、10年以上食べることが出来なくなる。この免疫療法は生命を危険にさらすだけでなく、「アレルギーの改善」という大きな目的の障害となる。「ほとんど虐待ではないのか?」と書いた本心はここにある。「急がばまわれ」とはそういう意味だ。 10年ほど