ボストン近郊では氷点下の日々が続いている。 一昨日ハーバード大学の傍を運転していたら、ボストンから郊外に向けて流れるチャールズ河の川面が凍てついてキラキラ輝いていた。 雪をかぶった河沿いの木立。その陰に並ぶレンガ造りの校舎や寮。煙突から湯気が上る建物も珍しくない。絵葉書からとったような街並みは、アメリカのエネルギー事情を考えさせられる風景でもある。 というのも、アメリカは古い建物が多い。何十年、もしくは何百年も経った熱効率の低い建築物を省エネビルに変身させる改築工事が密かなブームになっている。企業や自治体政府に加わりこのトレンドを率先しているのは大学。ハーバードではキャンパスの隅から隅まで熱効率を測り、50年ほど前に建てられたビルにも資金をつぎ込んで改善している。私が住んでいるローエル市にある州立大学でも省エネに力をいれているが、これはコスト制限のためだけではない。地球温暖化対策をとること