2015年05月09日06:00 カテゴリ時事問題 21世紀の“招かれざる客”と「壁」 米ホワイトハウスは周辺の塀に鉄条網を付けるなど、警備の見直しに取り組んでいる。テロリストなど“招かれざる客”の侵入を防止するのがその狙いだ。世界の政治を主導する米国の中枢、大統領職務室があるホワイトハウスの警備は厳重で、ネズミ一匹許可なくして通過できないと信じられてきたが、その安全神話は度重なる侵入者の出現でもろくも崩壊してきた。例えば、昨年9月、ナイフを持った男がホワイトハウスの塀を越えて侵入したことがあった。 そこで、ホワイトハウス側は安全警備の強化に乗り出してきたわけだ。ホワイトハウス警備担当者によると、「7月初めには塀に鉄条網の設置を開始するが、それはあくまでも暫定的処置に過ぎず、本格的な塀の建設は来年夏頃となる」という。 目を欧州に移すと、北アフリカ・中東諸国から大量の難民が連日、ボートに乗っ