2014年12月08日06:00 カテゴリロシア プーチン大統領の古典的な“弁明” ロシアのプーチン大統領は4日、クレムリンで年次教書演説を行ったが、その中で欧米諸国の対ロシア制裁を「根拠に乏しいロシア抑止政策であり、ロシアへの明らかな敵対行為だ」と主張し、「不法な欧米諸国の敵対行為を絶対甘受しない」と述べた。ここまではプーチン氏が頻繁に繰り返してきた対欧米批判だ。 問題はその次の発言だ。バチカン放送独語電子版6日によると、欧米側の対ロシア制裁の契機となった今年3月のウクライナ南部のクリミア半島併合について、「ロシア民族にとってクリミアは聖地だ。ちょうど、イスラム教徒とユダヤ人にとって『神殿の丘』(Tempelberg)のようだ」と弁明したというのだ。 「神殿の丘」はエルサレム旧市街にあるユダヤ教、イスラム教の聖地だ。紀元前10世紀ごろ、ソロモン王が最初に建設し、その後、破壊、再建が繰り返