1900年以上前の火山の噴火で埋没したイタリア南部の古代都市ポンペイの市民が、キリンやフラミンゴの肉を食べていたとみられることが9日までに、米シンシナティ大の研究チームの調査で分かった。 研究チームは10年以上にわたり、ポンペイ遺跡の飲食店が集まる地区で発掘調査を実施。穀物や果物、木の実や鶏卵、魚などが一般的に食べられていたことを確認した。 さらに、ウニやキリンの肉、スペイン産の魚の塩漬けやインドネシア産の香辛料など珍しい食品も食べていたとみられることが分かった。 研究チームは「ポンペイの一般市民の食事が豊かで多様なものだったことが明らかになった」としている。 ポンペイは西暦79年、ベズビオ山の噴火による火砕流で埋まり壊滅した古代ローマの都市。(共同)