コンピュータ将棋について調べていると、頻繁に“大局観”という言葉を聞きます。 局面の評価において「この条件は有利、こちらの数字は不利、ここはどーのこーの」と細かく分析するのではなく、 全体として「だいたい いい感じ」とか、「よくない雲行き」などと判断し、さらに「おそらくこっちの方向に向かえば、より良くなるだろう」と考える。 そういうざっくりした状況判断が“大局観”と呼ばれており、人間(プロ棋士)は大局観に基づいて手を選んでいます。 これも経営者と同じですよね。 彼らは市場や競合の動向、自社の力量や勢いをざっくり把握したうえで、「よし、ここで勝負だ」とか、「ちょっとヤバいから慎重に」と、考える。 「この数字が○ならこうする」といった細かい“機械的な”判断をしているわけではありません。 この大局観をコンピュータに持たせるのが難しい。 優れた大局観を持つには、判断に影響するすべての要素を抽出、数
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