中目黒駅(東京都目黒区)のホームの様子。同駅には東急東横線と東京メトロ日比谷線が乗り入れるが、東横線側(写真左)にのみホームドアが設置されている 東京急行電鉄(以下、東急)は今年1月9日、2020年を目標として東横線、田園都市線、大井町線の全64駅にホームドアを設置すると発表した。ホームの安全性を高めることで、「輸送障害の約8割を占める列車との接触事故を防止」(同社のリリース)し、安定した鉄道ネットワークを目指すとしている。 現在、この3路線でホームドアが設置されているのは、東横線の渋谷駅、中目黒駅、学芸大学駅、大井町線の大井町駅の4駅のみ。残りの60駅にも設置されることによって、東急線ユーザーは、人身事故が8割近く減少した安定輸送を享受できるようになるかもしれない(他社線との直通関係を除く)。というのも、この3路線では、人身事故の85%が駅で発生しているため、ホームドアによって効果的な事