皆様、お求めになったiPad、持ち歩いていますか? あんなに自慢げに見せびらかしていた同僚が、すっかり静かになっていませんか? iPadの登場以後弊社も含め、電子書籍を巡る動きが活発化しています。メディアが何であろうとコンテンツの面白さがすべての基本。そして、新しいメディアに載ることで、旧来のコンテンツが新しい面白さを持つこともあります。その逆もしかり。 一時の熱狂がちょっと落ち着いた今、改めて、電子書籍の行く末を考えるには、いいタイミングではないでしょうか。 今回は、iPad発売直前直後の、超黎明期ならではの自由さ、ある意味いい加減さを利用して、作り手側の「個人」にとって、電子書籍がどういう意味を持つのかを、「実際にやってみる」ことで考えた、そんな事例をご紹介したいと思います。 登場人物はこの方。一般的になじみがあまりないマニアックな題材を、素人に面白楽しく読ませて、しかも博覧強記のマニ