竹内 純子 国際環境経済研究所理事・主席研究員 隠岐島での困難な電力保守に向き合う 神々の宿る国島根の北東部に位置する島根半島から、約50キロメートル。4つの有人島と約180もの小さな島からなる隠岐諸島は日本海の荒波に浮かんでいる。島後島(隠岐の島町)、中ノ島(海士町)、西ノ島(西ノ島町)、知夫里島(知夫村)の4島合わせて約2万1000人(2013年3月末現在)が生活する隠岐諸島への電力供給を担う、中国電力株式会社の隠岐営業所を訪ねた。 総勢27名の隠岐営業所を率いる月輪所長は、「小さな事故や故障等は、西ノ島に常駐している関係会社の方に対応してもらっているし、台風など予想できる災害に対しては本土から事前に応援要員を配備してもらっているから」と控えめな前置きを置いた上で、「ここでは本当にいろいろな経験ができる。いる人間とあるもので何とかしようとするから、これ以上無いトレーニングになる。所員全