名古屋大学で「針のない注射器」の研究が進んでいる。開発したのは航空宇宙工学の研究者で、ロケットの打ち上げ時などに発生する衝撃波を応用。痛み
立命館大学は、名古屋大学、東北大学と共同で、カーボンナノチューブ(CNT)を認識するヒト免疫受容体を発見した。これにより、CNTによる健康被害の予防法や治療法の開発が進む可能性がある。 立命館大学は2023年4月7日、名古屋大学、東北大学と共同で、カーボンナノチューブ(CNT)を認識するヒト免疫受容体を「世界で初めて」(同研究グループ)発見したと発表した。 同研究グループは、免疫細胞の一つであるマクロファージが細胞表面のヒト免疫受容体「Siglec-14」を介して多層CNT(MWCNT=Multi-Walled CNT)を取り込み、炎症を引き起こすことを明らかにした。また、新たに作成した「抗Siglec14阻害モノクローナル抗体」や「Siglec-14の炎症シグナル阻害薬」を用いることで、MWCNTの炎症毒性を軽減できることが分かった。 CNTは、機能特性や熱伝導性、電気伝導性にも優れてい
名古屋大学は、電力パケット型エネルギーインターネットに向けて、「最大静止制御」技術を開発した。必要なときに必要なだけ電力パケットを調達して制御する方法である。アクチュエーターが複数個ある場合でも、電力平滑化のためのデバイスを新たに追加する必要がないという。 「必要なとき」に「必要なだけ」電力パケットを調達して制御 名古屋大学大学院工学研究科の東俊一教授と岩田拓海博士後期課程学生らによる研究グループは2022年7月、電力パケット型エネルギーインターネットに向けて、「最大静止制御」技術を開発したと発表した。必要なときに必要なだけ電力パケットを調達して制御する方法である。アクチュエーターが複数個ある場合でも、電力平滑化のためのデバイスを新たに追加する必要がないという。 インターネットのような流通システムを活用して、エネルギー供給を行う「エネルギーインターネット」が注目されている。電力を供給する方
名古屋大学(名大)、京都大学(京大)、慶應義塾大学(慶大)、科学技術振興機構(JST)の4者は6月17日、神経回路の役割を明らかにするために、グルタミン酸受容体を細胞種選択的に活性化できる新たな「配位ケモジェネティクス法」を開発したことを発表した。 同成果は、名大大学院工学研究科の清中茂樹教授、京大大学院工学研究科の浜地格教授、同・小島憲人大学院生(研究当時)、慶大医学部生理学教室の柚﨑通介教授、同・掛川渉准教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、英オンライン科学誌「NatureCommunications」に掲載された。 ヒトの脳にはおよそ1000億個ほどの神経細胞が存在しており、それらはシナプスを介して互いに結合して複雑な神経回路を形成している。脳の高次機能は、そのような複雑な神経回路網によって生み出されるため、脳機能の理解するためには、こうした神経回路の配線を理解することが重要とさ
土壌や水などから電気を集める新しいタイプの技術開発が進む。手掛けるのは、デザインなどの専門家で、東京大学大学院の特任教授などを歴任した中川聰CEO(名古屋大医学部客員教授)が立ち上げた「トライポッド・デザイン」。センシング技術とデザインを結び付ける活動も推進する同社は、一般的な環境を媒体とし、微弱な電気を集めて有効活用する技術開発を進めている。 集電体(端子)を差し込み、集めた電気をコンバーターで増幅などする。一般的なエナジーハーベスティングよりさらに進んだ技術として、「超小集電」とネーミング。茨城県に実験施設を展開、電機や素材の大手も参画して、コンクリートで集電する技術も駆使し、モデルハウス的な建物も構想している。商用化の皮切りとして、東京都内の高級ホテルで、食品ロスを生かしクリスマスツリーのイルミネーションも披露している。 東京・九段下にある本社は、さまざまな試作品や製品が並び、ラボラ
HOME 研究内容 Key word 電力変換・・・直流の電圧変換や交流・直流の変換など、自動車やモバイル情報端末に必須の技術 DC-DCコンバータ・・・直流の電圧を変換する回路 AC-DCコンバータ・・・交流を直流に変換する回路 インバータ・・・直流を交流や高周波エネルギーに変換する回路 GaN半導体による電力変換 次世代パワー半導体として、GaNパワー半導体やSiCパワー半導体が注目されています。 当研究室では、GaN(窒化ガリウム)半導体FETのスイッチングのメカニズムを回路シミュレータにより再現することに成功しました。 GaNパワー半導体の特性を活かして、インダクタやキャパシタを含めた電力変換器全体を最適化設計し、世界最高電力密度の電力変換器や、全出力領域99%のインバータ、13.56MHz駆動のコンバータを製作しています。
名古屋大学は2021年4月6日、尿に含まれるマイクロRNAの分析により、99%の正確度で脳腫瘍を診断できることを発表した。同大学大学院医学系研究科 客員研究員の北野詳太郎氏らによる研究成果だ。 生体機能を制御するマイクロRNAは、細胞外小胞体に存在し、体内の離れた細胞に情報を伝達する役割を持つ。細胞小胞体は、血液だけでなく尿中にも安定して存在するため、バイオマーカーとして利用できれば、非侵襲的な検査が可能だ。 研究チームは、約1億本の酸化亜鉛ナノワイヤを集積したナノワイヤ装置を開発。この装置を用いて尿中の細胞外小胞体を捕捉し、内部のマイクロRNAを抽出したところ、従来の方法に比べて多種類のマイクロRNAを高純度で抽出できた。
名古屋大学の研究グループは、磁場を加えると体積が大きく膨張する反強磁性体を発見した。チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)に替わるアクチュエーター材料として期待される。 9Tの磁場中で最大730ppmも体積が膨張 名古屋大学大学院工学研究科の岡本佳比古准教授と兼松智也大学院博士前期課程学生(当時)、竹中康司教授らによる研究グループは2021年4月、磁場を加えると体積が大きく膨張する反強磁性体を発見したと発表した。チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)に替わるアクチュエーター材料として期待される。 磁性体は、磁場を加えると外径がわずかに伸縮する現象が生じる。磁歪(磁場誘起ひずみ)と呼ばれるこの現象は、磁石となるような強磁性体では必ず生じるという。その大きさは1~10ppmが一般的だが、1000ppmを超える磁歪を示す物質もある。 これらの特長を生かし、強磁性体は磁歪アクチュエーターや超音波発生器などに用いら
金子周司 薬学研究科教授、宮崎雅雄 岩手大学教授、上野山怜子 同修士課程学生、西川俊夫 名古屋大学教授、英国・リヴァプール大学の研究者らの研究グループは、ネコのマタタビ反応が蚊の忌避活性を有する成分ネペタラクトールを体に擦りつけるための行動であることを解明しました。 ネコがマタタビを嗅ぐと葉に体を擦り付けごろごろ転がる反応「マタタビ反応」は、マタタビ踊りとも言われ江戸時代から知られているとても有名な生物現象の一つです。しかしなぜネコがマタタビに特異な反応を示すのか、その生物学的な意義については全くわかっていませんでした。本研究では、まずマタタビの抽出物からネコにマタタビ反応を誘起する強力な活性物質「ネペタラクトール」を発見しました。次にこの物質を使ってネコの反応を詳細に解析して、マタタビ反応は、ネコがマタタビのにおいを体に擦りつけるための行動であることを明らかにしました。マタタビに含まれる
ネコは植物のマタタビを与えると、体にこすりつけるなどの特有な反応をすることが知られていますが、岩手大学などの研究グループは、ネコに作用する物質をマタタビから同定したと発表しました。この物質は蚊を寄せつけないこともわかり、マタタビをこすりつける反応は、ネコが蚊を避けるよう進化してきた結果なのではないかとしています。 ネコはマタタビの葉や実を好み、体にこすりつけるなどの特有な反応が引き起こされることが知られていて、60年余り前の研究で「マタタビラクトン」という物質が関係しているとされてきました。 岩手大学の宮崎雅雄教授と名古屋大学などの研究グループは、最新の技術で改めて分析したところ、マタタビに含まれる「ネペタラクトール」という物質が「マタタビラクトン」よりもネコに強い作用を引き起こしたほか、葉に含まれる量も10倍以上あり、ネコに作用する主な物質は「ネペタラクトール」であることがわかったという
名古屋大学は、砂糖の取り過ぎが脂肪肝や高中性脂肪血症などの脂質代謝異常を引き起こすメカニズムを解明した。肝臓の脂質代謝の概日リズムが乱れることで、中性脂肪をためやすくなることが分かった。 名古屋大学は2019年9月12日、砂糖(ショ糖)の取り過ぎが脂質代謝異常を引き起こすメカニズムを解明したと発表した。肝臓の脂質代謝の概日リズムが乱れることで、中性脂肪をためやすくなることが分かった。同大学大学院生命農学研究科 准教授の小田裕昭氏らの研究グループによる成果となる。 研究ではまず、ラットを用いて脂質代謝を調査した。肝臓の脂質代謝は日周リズムを示すが、このリズムの振幅が砂糖の取り過ぎによって増大し、脂質合成が促進することが原因だと解明した。また、この作用は、砂糖を構成する果糖によるものであるという。 砂糖を構成する果糖とぶとう糖は、構造上にわずかな違いがある。しかし、代謝に及ぼす影響は大きく異な
東京五輪などを控え、社会インフラにダメージを与えるサイバー攻撃のリスクが増大している。特に巧妙化・高度化の一途をたどっている制御システムに対するサイバー攻撃に対処するためには、どのような対策を講じればよいのか。また、あらゆる企業にとって他人ごとではない問題とは。重要インフラのサイバーセキュリティや演習などに詳しい名古屋工業大学 大学院 社会工学専攻 教授 渡辺研司氏に話を聞いた。 レガシー制御システムがサイバー攻撃に弱い理由 制御技術は、自動化も含めて昔からあるものだが、現場が関与するOT(Operation Technology)の部分でサイバー攻撃をしかけられると、気づかないうちにシステム全体が危険にさらされる可能性がある。 また、人間と機械の間で行われる自動化において、機械が勝手に判断し、作業者の意図にかかわらず誤作動するケースもある。制御システムのインシデントの原因はサイバー攻撃だ
欧州でシステム電圧48Vの自動車の市場投入が本格化し始めた。これに先駆けること実に約15年、2001年にトヨタ自動車はシステム電圧42Vを採用した「クラウン マイルドハイブリッド」を発売している。現在の48V車向け技術を先取りし、その商品性に対する知見を他社よりも早くから蓄積してきたのである。 日本の自動車業界は現在、電気自動車、ストロングハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、そしてマイルドハイブリッド車と、多様な電動パワートレーンのクルマを扱っている。今後、48V車に取り組むにあたり、付加価値の創出と市場投入の見極めが必要になる。 42V対応技術の標準化とクラウン マイルドハイブリッドの開発に携わった、名古屋大学 非常勤講師の寺谷達夫氏に、世界に先駆けて42V車を発売するに至った経緯、その後の自動車業界を取り巻く環境の変化、さらには今後48V車の普及を加速させるためのポイントについて
車載ソフトウェア標準であるAUTOSAR CP(Classic Platform)に準拠するソフトウェアプラットフォーム(SPF)を手掛けるAPTJは、「Embedded Technology 2018/IoT Technology 2018(ET2018)」の開催に合わせて同会場内で会見を開き、2018年10月1日に正式販売を開始した同社のAUTOSAR CP準拠のSPF「Julinar SPF」について説明した。 車載ソフトウェア標準であるAUTOSAR CP(Classic Platform)に準拠するソフトウェアプラットフォーム(SPF)を手掛けるAPTJは2018年11月14日、「Embedded Technology 2018/IoT Technology 2018(ET2018)」(2018年11月14~16日、パシフィコ横浜)の開催に合わせて同会場内で会見を開き、同年10月
パナソニックとファインセラミックスセンター、名古屋大学は2018年9月3日、電池内部のリチウムイオンの動きを充放電中に可視化する技術を共同で開発したと発表した。開発した技術により、全固体リチウム(Li)イオン電池の課題の一部が特定でき、同電池の実用化に向け「大きく前進することが期待できる」(パナソニックなど)という。 パナソニック、名古屋大学などが共同で パナソニックとファインセラミックスセンター、名古屋大学は2018年9月3日、電池内部のリチウムイオンの動きを充放電中に可視化する技術を共同で開発したと発表した。開発した技術により、全固体リチウム(Li)イオン電池の課題の一部が特定でき、同電池の実用化に向け「大きく前進することが期待できる」(パナソニックなど)という。 全固体Liイオン電池は、安全性が高く、高エネルギー密度が期待できる電池として、自動車などへの搭載を目指した開発が進められて
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