出典:日経SYSTEMS,2016年5月号 p.57-62 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 第一線のIT現場ではどんなポスト「モダンPM」を実践しているのか。PART3では、プロジェクトマネジャー6人に、独自のポスト「モダンPM」を聞く。いずれも変更を受け入れるものだが、そこには独自の工夫がある。 その1 岡田 大祐氏 小さく早くつまずく「失敗マネジメント」 関西に拠点を置くある流通業のIT部門に、2012年からプロジェクトマネジャーとして赴任したケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズの岡田大祐氏(ディレクター)。当時、岡田氏の大きな悩みは、たった1人のメンバーの進捗遅れが、複数のプロジェクトに一気に及んでしまう状況だった。 というのも、この企業では小規模の複数プロジェクトが同時並行して進む上に、ほとんどのメンバーが各プロジェクトを掛け持ちしていた。「