26年前に旧ソビエトのチェルノブイリ原子力発電所で起きた事故の影響で一部の地域が放射性物質の被害を受けたイギリスで、これまで続けられてきた食肉用の羊の出荷に対する規制が、すべて解除されることになりました。 旧ソビエトのチェルノブイリ原子力発電所で起きた事故では、ヨーロッパ各地で放射性物質による汚染の被害が相次ぎ、このうち、イギリスでは、南西部のウェールズなど一部の地域で、牧草を食べた羊から高いレベルの放射性物質が検出されました。 イギリス政府は、汚染された羊が市場に出回るのを防ぐため、出荷前の検査を義務付け、基準値を超す羊は出荷を認めていませんが、これまでに放射性物質による影響は、ほぼなくなったとしています。こうしたことを受けて、イギリス政府は、20日、規制が続いている地域で放牧された羊の肉を食べても健康被害の心配のないことが科学的に裏付けられたとして、羊の出荷規制をことし6月にすべて解除