「サーパス」ブランドで知られる分譲マンション大手の穴吹工務店(高松市)は24日、東京地裁に会社更生法の適用を申請したと発表した。地裁は同日受理し、保全管理命令などを出した。穴吹工務店の負債総額は約1403億円。穴吹英隆社長は同日付で解任され、取締役に退く。同様に申請を行った関連会社2社を合わせた3社の負債総額は1509億円。民間信用調査会社によると、負債総額では今年5番目の大型倒産になる。関連会社2社はエイシィカンパニーグループ(負債約65億円)、穴吹ハートレイ(同40億円)。 同社によると、08年9月のリーマン・ショックを契機とした金融危機による世界的不況による影響で、マンション市場は冷え込み、資金繰りが悪化した。経営見直しを図ったが、09年3月期連結決算は、経常損益が約60億円の赤字、最終損益も138億円の赤字で、2期連続の最終赤字に陥っていた。また、経営再建方針を巡り、穴吹英隆前社長