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ブックマーク / hachiro86.hatenablog.com (6)

  • 【978冊目】ナン・リン『ソーシャル・キャピタル』 - 自治体職員の読書ノート

    ソーシャル・キャピタル―社会構造と行為の理論 作者: ナンリン,Nan Lin,筒井淳也,石田光規,桜井政成,三輪哲,土岐智賀子出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2008/07メディア: 単行購入: 3人 クリック: 76回この商品を含むブログ (13件) を見る 表題はカタカナで「ソーシャル・キャピタル」だが、文中では訳語の「社会関係資」で統一されているので、ここでもそちらを使う。 さて、「社会関係資」とは何か。この読書ノートでもパットナムの著作などを紹介する際に取り上げてきたが、実はその定義は完全に一様ではない(おおよその意味合いは一緒だが、定義となると学者によって微妙なニュアンスの違いが出てくる)。ちなみに書では、「目的的行為によってアクセス・動員される社会構造に埋め込まれた資源」(p.52)とされている。 大まかに言ってしまうと、ふつう資源とか資と呼ばれるもの

    【978冊目】ナン・リン『ソーシャル・キャピタル』 - 自治体職員の読書ノート
    oriono
    oriono 2010/08/26
    方法論的個人主義陣営のSC論は自治体運営にどのように活用できるのだろうか(集合財としてとらえるパットナム陣営の方が使いやすいと思うだけに)。できればその辺のコメントをおうかがいしたいところだ。
  • 【868冊目】ジョン・グレイ『わらの犬』 - 自治体職員の読書ノート

    わらの犬――地球に君臨する人間 作者: ジョン・グレイ,池央耿出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2009/10/23メディア: 単行購入: 1人 クリック: 54回この商品を含むブログ (14件) を見る ギョッとする表紙の写真。「ドーキンス『利己的な遺伝子』以来の衝撃」というJ・G・バラードの言葉の書かれたオビ。著者のことも書の内容もまったく知らないのに、近所の屋で書を見つけ、吸い込まれるようにして買ってしまった。裏表紙の解説で、タイトルの「わらの犬」が『老子』に由来すると書いてあったのも、理由のひとつ。ちなみにこの「わらの犬」とは、古代中国の祭祀で使われた捧げ物。祭りが済んだ後は踏みつけられて捨てられたらしく、老子はこれをもとに「天地自然は非情であって、あらゆるものをわらの犬のようにあつかう」と書いた。そして、著者が書で「わらの犬」として描いたのは、もちろん、われわれ人

    【868冊目】ジョン・グレイ『わらの犬』 - 自治体職員の読書ノート
    oriono
    oriono 2010/04/13
    ジョングレイ『わらの犬』
  • 【575冊目】山田浩之・徳岡一幸編「地域経済学入門」【576冊目】岡田知弘・川瀬光義・鈴木誠・富樫幸一「国際化時代の地域経済学」【577冊目】中村剛治郎編「基本ケースで学ぶ地域経済学」 - 自治体職員の読書ノート

    地域経済学入門 新版 (有斐閣コンパクト) 作者: 山田浩之,徳岡一幸出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2007/12/27メディア: 単行 クリック: 24回この商品を含むブログ (6件) を見る 国際化時代の地域経済学 第3版 (有斐閣アルマ) 作者: 岡田知弘,川瀬光義,鈴木誠,富樫幸一出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2007/04/16メディア: 単行購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る 基ケースで学ぶ地域経済学 (有斐閣ブックス) 作者: 中村剛治郎,加茂利男,高原一隆,佐無田光,榊原雄一郎,鈴木誠,岡田知弘,多田憲一郎,鎌倉健,鈴木茂,安東誠一出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2008/01メディア: 単行(ソフトカバー) クリック: 13回この商品を含むブログ (3件) を見る 3冊読んでいるうち、2回ほど、投げ出しそうになった

    【575冊目】山田浩之・徳岡一幸編「地域経済学入門」【576冊目】岡田知弘・川瀬光義・鈴木誠・富樫幸一「国際化時代の地域経済学」【577冊目】中村剛治郎編「基本ケースで学ぶ地域経済学」 - 自治体職員の読書ノート
    oriono
    oriono 2009/04/11
    N村センセイの序文が「ダントツの悪文」とのこと。学界ではこういうことが言いにくいから放任される側面があるよね/地方自治体が国のメニューに従わざるをえない事情のようなものについて、考えさせられる指摘も。
  • 【425冊目】景観まちづくり研究会「景観法を活かす」 - 自治体職員の読書ノート

    景観法を活かす―どこでもできる景観まちづくり 作者: 景観まちづくり研究会出版社/メーカー: 学芸出版社発売日: 2004/12メディア: 単行 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 2004年12月に施行された景観法について、導入前の時点で、その活用法を示した。 「景観まちづくり研究会」とは聞き慣れない名前だが、巻末の執筆者略歴を見ると、10名ほどの執筆者のほとんどが建築や都市工学を専攻していることがうかがえる。また、執筆の中心になっている岸田里佳子氏は国土交通省に籍を置く。そのため、ということではないだろうが、書は景観法に肯定的な立場から、その概要と「活かし方」を提示する。 ユニークなのは、すでに行われている各地の景観への取り組み事例を引き合いに出し、景観法を取り入れた場合にどのようになるか、をシミュレーションしているところである。いわば、具体的な適用例を示すこ

    【425冊目】景観まちづくり研究会「景観法を活かす」 - 自治体職員の読書ノート
    oriono
    oriono 2008/09/10
    「全国一律の基準を法が示していない以上、他の自治体や外国の例を安易に模倣するなど論外、自治体にありがちな「横並び」をこそ、景観行政ではもっとも警戒しなければならないように思う」
  • 【421冊目】田村明「まちづくりと景観」 - 自治体職員の読書ノート

    まちづくりと景観 (岩波新書) 作者: 田村明出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/12/20メディア: 新書購入: 6人 クリック: 34回この商品を含むブログ (10件) を見る 田村氏のであるから、景観行政についてもやはり結論は「市民の手で」ということになるのであるが、それはともかくとして、書の収穫は、景観とは何ぞや、という問いに対する自分なりの解答が少し見えてきたことであった。同時に、別のを読んだときにうっすらと感じた、「良い景観」が一義的に決まるかのような印象(よく読めばもっとちゃんと書いてあるのだと思うが)への違和感も、ここで氷解した。 その内容をひとことでいえば、景観とは地方の個性そのものである、ということである。地方分権が叫ばれ、地方の特徴や個性を活かしたまちづくりが求められているというが、その「特徴や個性」をもっともわかりやすく、象徴的にあらわすものが「景

    【421冊目】田村明「まちづくりと景観」 - 自治体職員の読書ノート
    oriono
    oriono 2008/09/05
    「高層ビルが立ち並ぶ景観もアリだし、けばけばしい看板とネオンサインもアリ、ということになる。もちろん、それにはその地方における一定のコンセンサスが必要であり、現状の問題はそれが開発側の論理だけで無秩序
  • 【417冊目】五十嵐太郎「美しい都市・醜い都市」 - 自治体職員の読書ノート

    美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ) 作者: 五十嵐太郎出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/10メディア: 新書購入: 6人 クリック: 98回この商品を含むブログ (57件) を見る 景観については前に取り上げたものを含め何冊かのを読んできたが、どのに対しても、正論だとは思いつつも違和感を感じざるを得なかった。その最大の原因はやはり、何が「良い」景観で、何が「悪い」景観か、を一方的に決めつける(しかも、多くは決めつけていること自体に無自覚)な書き手の姿勢であるように思う。 そこのところが象徴的にあらわれているのが、書の冒頭で紹介されている実例である。著者が大学の建築学科1年生に対して、自分が美しいと思う建築、醜いと思う建築の例を、実際に町に出て撮影させたのだが、彼らが美しいと思う建築は大手ハウスメーカーの建売住宅や、郊外に建てられたウェディング用のチ

    【417冊目】五十嵐太郎「美しい都市・醜い都市」 - 自治体職員の読書ノート
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