感情を加工するくせがついてしまうとどんどんさびしくなっていくので気をつけようの巻。その最たる例が「死にたい」だと思う。シリアスかつカジュアルに「死にたい」と口にする人は、でも、「死ぬのちょーたのしみーッ! 死にたくて死にたくてたまんない! どうやって死のうか迷っちゃうなー! あー早く死にたい!」という感じにはあんまりならない。だいたいの場合「死にたい」は皮をはいでいくと「もっと楽しく生きたい」「もっと充実感をもって生きたい」になる。「もっと楽しく生きたい」→ だけどそれは自分には無理ぽい → だったら「死にたい」、そういうことだと思うんだけど、これが感情の加工です。出だしから「死にたい」だったら「死ぬのちょーたのしみーッ!」ってなるはずなんだよね。そうならないってのは、欲望と直結してないってことで、それはつまり加工された感情ってことです。「死にたい」という人には加工のプロセスが当たり前すぎ
歌舞伎における黒子(くろこ)といえば「実際にはそこに居るのだが、観客・演者たちの“暗黙の了解”として劇中では『居ないもの』として扱われる存在(Wikipediaより)」。観客と演者の間にそういうお約束が成立しているからこそ安心して舞台を楽しむことができるわけです。自分の意思にかかわらず存在してしまうもの、どうしたって逃れられないもの、たとえば感情とか欲望とか関係とかを、自分の都合でないことにしようとする人っていうのは、そういうものを勝手に黒子化させて、自分主演の舞台を演じているようなものだなあと思う。でも歌舞伎のようにそのお約束について見ている人とコンセンサスが取れているわけじゃないから、接する側としてはどうにも違和感をおぼえる。会話自体は成立したとしても、どことなくディスコミュニケーション感が拭いされない、ってのは、そういうことなんだろうな。うっかり黒子についてふれるとすっとぼけられたり
ハーイみんな、はてなスターでブログがいっそう楽しくなりましたかー? わたしはしばらく使ってみたけど、あんまりなりませんでした。ので、デザイン変えたついでにはてなスターを非表示にしました。いまさらではありますが。といっても今までこの日記の☆をポチッとしてくれたかたには、ありがとうといいたい。ほんとうにありがとう。うれしかったです。ラブ。はてなスターについて思ったことを書こうとして、スタニフラフスキーまで持ち出してインターネットにおけるコミュニケーションの問題点とかいう話にまでなりかけてたけど、途中で読み返したら表まで挿入してえらい分量になっていて、ただでさえ最近自分の文章が長くてくどい気がするのでやめました。わはは。簡単に言うと、はてなスターはそのイージーさとノイズの多さゆえに、"はてなスターでなら伝えた気になれる"ことはあっても、"はてなスターでなら確実に伝えられる""はてなスターでしか伝
「このさびしさをどしたらいいの」ということを延々考えて、人生単位で見てもそれはそれは長い時間を浪費しました。その中でまず気付いたことは「人はさびしいとおかしくなる」ということでした。ひっくり返すと、人がおかしなことやってるときは、だいたいさびしいんだよな。さびしさを動機にして人や自分を裁いても、よけいさびしくなるばかり。なにかを裁くということはなにかを切り捨てることだ。一度切り捨てられたものは時間が止まってしまう。もうそこからは何もうまれないのでした。さびしいのに、いろんなものをどんどん切り捨てて、自分さえも許せなくなって、狭く、小さく、よけいさびしさを募らせるばかり。おかしなことだ。さびしさとは無縁に見える、幸福そうなあの人と、わたしは何が違うんだろう。考えればなにもかも違うように見えたし、でも本当のところはどこがどう違うのかよくわからない。ただ、自分がさびしさにふりまわされていることだ
P.18〜P.57の40ページ(!)に渡る細田守インタビューが読み応えがあって超絶面白かったです。子供の頃の話から、東映動画に入社して現在に至るまでの、ほぼ全仕事を網羅していて、細田守クロニクルとしても面白いし、アニメーションの制作のシステムやその変遷の歴史を知る資料としてもめさめさ興味深い。『時かけ』しか見てない人が読んで面白いかどうかはわからないけれど、以前の作品もチェックしている細田ファンやアニメ自体に興味がある人は必見!です。なんといっても、ひとつひとつの作品から確実に方法論が積み重ねられていく様子がエキサイティングですし、あきれるほどに苛酷な状況を乗り越えて、あるいは逆手に取りながら、結果的に新しいもの、素晴らしいものを作り出している、そのタフさ、誠実さには本当に感心します。内部から批判を受けることも少なくなかったようで、そのたびに「クビになってもいいや、と思って作った」的な発言
『ハッスルパンチ』のDVDがすさまじくユルかわいいでありんす! '65年の白黒アニメなのですが、絵的な古さ、いっさいナシ! いやむしろうますぎてフレッシュ! キャラクター造形のデフォルメ具合もシンプルなのにすげえイキイキしてて、なんじゃこりゃ! くそポップやんけ! と衝撃的ですらあります。ちょっとした構図でハッとさせられるとこいっぱいあるし、動きもいいし、いつまでもいつまでも眺めていたい!絵を描いたりデザインやったりしてる人は絶対見た方がいいと思います、これ。キャラクターデザインってのはこうやるんだぜ、っていう見本みたいだ。フォルムにも姿勢にもそれぞれのキャラクターの個性があって、ただ立ってる姿にもキャラクター(性格という意味での)がきっちり表現されているのがほんとうにすばらしいと思います。最近のキャラクターって顔とコスチュームだけが突出しちゃってカラダに対する意識が希薄なのが多くないすか
「人はさびしいとおかしくなるネ」「人は自己欺瞞をかかえているとおかしくなるネ」「てゆか人がおかしくなる状況ってほとんどこの2つの複合技だよネ」なんてことを30年以上ぼんやり生きてきてなんとなく理解するに至りまして、さてそれでは自分のおかしいところをどうやってほどいていったらいいんだべ、とか思ったりしてるわけですが、たまたま手に取ったこの本の一番最後に載っていた文章を読んでたいへんな衝撃をうけました。日本語ということば (Little Selectionsあなたのための小さな物語)作者: 赤木かん子出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2002/05メディア: 単行本このシリーズは、赤木かん子さんがテーマに合わせて、古今東西の名文家によって描かれたいろいろな短編を選んでまとめたものです*1。わたしが最も衝撃を受けたのは、「『あまえる』ということについて」という、筆者が幼い頃の思い出を重ねて宮
あまりにひどいゲームなのでたたんでおきます。おっぱい好きの貴兄はこっそりご覧になるがよろしかろう。【おっぱい神経衰弱】先日のゲームマーケット2007で田村くん(偽名)がゲットしてきた超絶くだらないブツ。いろんなおっぱい写真が右と左で別れて2枚1組になっているので、うまくペアになるおっぱいを見つけましょう! という……アホだアホだ。ゲームマーケット打ち上げ後のすごろくやにて、とりあえずペア探しにいそしんでみました。(手前がパッケージ、手を伸ばしているのがハギっ子、奥にいるのが店長)同じ絵柄を探すのではなく対になる左右を探すので、これが意外と難しかったりします。色や形、画像のテクスチャーなんかを参考にして組み合わせていくのですが、なんか妙に外側を向いてたりとか、想定外の位置にニップルがある写真が多いんだよね……。カードの形も正方形なので、対になるのはわかっても、どういう向きで組み合わせたらいい
ことばが劈(ひら)かれるとき (ちくま文庫)作者: 竹内敏晴出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1988/01メディア: 文庫 柳田国男が『涕泣史談』で書いている。よく、泣いてばかりいてはわからないから、ちゃんと話しなさい、と言うのを聞くが、ことばにならぬから泣いているのだ、近頃の人はすべてのことがらをことばにできると思いこみすぎているのではないか、と。「ことばは行動である」というスタニスラフスキーの考えを、私は、発展させた形で受けとめなおし始めたと思う。 一方で私は「ことば(分節言語)」化された音が、自分のからだにとってどんな根源的な意味、あるいはイメージを持っているのか気にし始めた。そのころの手探りをまとめてみると──ことばが意味伝達のための道具であるとする考え方は、言語表現より思考が先行しており、それが本質であるという判断が前提となっている。だが人間は考えたことをことばに移すのでは
■[ドット絵][ハンドメイド][インターネッポ]Nintendo Baby Blanket http://picasaweb.google.com/richaroo/NintendoBabyBlanket わはー、これは文句なしでカワイイ! 「マリオカートDS」のマリオたちが編み込まれた、なんともステキなおくるみです。暖かそうで、とてもいい感じ。赤子ちゃんのかわいさが引き立ちますね。いいないいな。 編み物でドット絵というのは一度やってみたいと思いながら、難しそうでなかなか手が出ないもののひとつです……。 (写真は上記URLのアルバムからの引用です) Permalink | コメント(0) | トラックバック(0)
■[メモ][インターネッポ]目が見えない人でも、夢をみるのか? http://cocoa.2ch.net/body/kako/1004/10043/1004374543.html 5年も前の2chのスレですが。健常者ミーツ全盲者&聾者、な語らいの場。あなたとわたしが感じる世界は同じじゃないけれど、つながることはできる。人と人がつながる方法とは差異をなくすことじゃなくて、認め合うことなのだー。なのだー。だー。もっと知りたいなあ。いろんなことを。という気持ちになれて、とてもとてもおもしろいです。 203 名前: 病弱名無しさん 投稿日: 01/11/09 03:49 ID:YHjQMe94 地べたに座り込んだガキって私達でも邪魔だな〜とか 思うけどそれ以上に目の見えない人達にとっては、 そいつらがどうしようもない危険物、障害物なんだろうね。 スリ野郎も老人、盲人をタ−ゲットにしそうだよね。
■[おしゃれ][インターネッポ]第一次ダサTウォーズ結果報告 http://acidpandacafe.at.webry.info/200610/article_5.html 大岡山にあるDJ BAR、ACID PANDA CAFEで行われた、いかにダサいTシャツを着てくるかを競うイベントの結果報告。「逆にいいよね」は屈辱と思え!というハーコーな方針により、屈指のダサTが勢揃い。すごい企画考えるなー。一言コメントもダサTをバッサリ切って捨てていて爆笑もの。「エ●プ」とか。賞品もすごい。 ついでなのでわたしも衣装ダンスの中をさぐってダサTらしきものを引っぱりだしてみました。すべて新品未着用(ダサすぎて着る機会がなかったともいえる)。 「プロ野球を10倍楽しく見る方法PART2」Tシャツ。 いしいひさいちデザインのタブチくんがダサい! 「Olive」10周年記念の懸賞でもらったトレーナー。Tシ
■[ハンドメイド][インターネッポ]スイスのおもしろDIY 【atelier v.】 http://www.atelier-v.ch/index.htm 身の回りのものをひと工夫して便利グッズやユニークグッズを作っちゃおう的なアイデアが紹介されているスイスの本のサイト。 リンク先の下の方に並んでる数字をクリックすると、その発想はなかったわと膝を打つ、数々のおもしろアイデアが写真で見られます。どれも見ただけでやり方がわかる簡単なものばかりです。 ここで引用したのはちょっとアホぽい例ですが、21のクリップ箸や、24のスタンプネイルアートなんかはふつうによさげな感じ(……でもないかな、どうかな)。 写真がなんとなくおしゃれな雰囲気なので納得させられそうになりますが、よく考えるとそれってどうよ?とツッコミたくなるのがけっこう紛れているのがおもしろいです。 (画像は上記サイトからの引用です) Per
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