高知市の国道で2006年、運転していたスクールバスを高知県警の白バイと衝突させる死亡事故を起こしたとして、業務上過失致死罪が確定して服役した元バス運転手の男性(60)の再審請求について、高知地裁(武田義徳裁判長)は16日、棄却する決定をした。 事故は06年3月3日に発生。駐車場から国道に出て右折しようとしたスクールバスに、直進してきた白バイが衝突、白バイ隊員が死亡した。元運転手は「路上で停止していたバスに白バイが衝突してきた」と主張したが、高知地検は現場にバスが動いていたことを示すスリップ痕があるとして元運転手を在宅起訴した。 元運転手は高知地裁の公判で「スリップ痕は県警の捏造(ねつぞう)」と無罪を主張したが、地裁は07年6月の判決で捏造を否定。「元運転手の安全確認が不十分だった」として禁錮1年4カ月を言い渡した。最高裁は08年8月に上告を棄却し、刑が確定。元運転手は服役後の10年10月に