シリア・ダマスカス――米軍のヘリコプターが26日、シリア領内で民間施設を爆撃し、子供4人を含む8人が死亡した。米軍によるシリア攻撃は極めて異例。シリア政府は外務省に米国とイラクの代理公使を呼び、厳重抗議した。 シリア国営通信SANA通信によると、在イラク米軍基地に所属するヘリコプター4機が26日午後4時45分ごろ、国境を越えてシリアに侵入し、農場内に建設中だった民間の建物を爆撃。男性3人と女性1人、子供4人が死亡した。 米軍当局者はこの爆撃について、シリアからイラクに飛来する戦闘機網を狙ったものだと説明している。 SANAによると、シリア政府は米国とイラクの代理公使を外務省に呼んで厳重抗議。イラク政府に対しこの問題の徹底調査を要求するとともに、シリア領内での米軍による攻撃を阻止するよう求めた。