ニューヨーク(CNNMoney) 検索大手の米グーグルは20日、政府からユーザー情報の提供やコンテンツ削除を求められた件数を国別にチェックできるツールを同社ホームページ内に掲載した。 「ガバメント・リクエスト」というこのツールは、「政府によるネット検閲の要請について、規模や視野などを明らかにする手段のひとつ」(同社)として打ち出したもの。各国政府が同社に対しユーザー情報の開示や検索結果からのコンテンツ削除などを求めてきた件数とグーグルが要請に応じた割合が、世界地図の上に表示される。 2009年7〜12月の半年間の統計を見ると、最も要請が多かったのはブラジル政府で、グーグルにユーザー情報の開示を求めた回数は3663回、コンテンツ削除を求めた回数は291回に上った。グーグルは削除要請の83%に応じている。 次いで米国政府からの要請も多く、ユーザー情報の開示要請は3580回、コンテンツ削除要請は