中国を中心に東アジアの政治経済問題を幅広く取材・分析 鳥瞰的な視点を踏まえつつ、虫瞰的に情勢を論じていきたい。 金賢姫が20日に来日する。ワイドショーはすでにこの話題を取り上げ始めた。 結論から書く。彼女の来日は結果として、対日世論工作の色彩を強く帯びたものになるだろう。 金は過去教育係だった田口八重子さんの家族と会見し、「李恩恵先生」との思い出を涙ながらに語るはずだ。テレビカメラが涙をクローズアップする。 そこに映るのは、北朝鮮という国家に振り回された不幸な女性というイメージである。その一方で、横田めぐみさんたちの最新情報はもちろん出てこない。彼女は韓国在住、すでに20数年、新しい情報を自身で知りえる立場にはないからだ。 彼女が日本で口にするのはこれまで同様に、「北朝鮮とは話し合いが大事。彼らの面子を立てることが必要です」という友情に満ちた?日本国民と拉致家族会への「アドバイス」