尾鷲市立図書館の寿文庫活動 地域の風習である厄年の「まき銭」を,尾鷲市立図書館(三重県)の図書購入費として寄付してもらう「寿文庫活動」が2018年も1月5日から3月12日まで行われる。1966年,「まき銭の廃止や厄祝を簡素化し,その経費で市立図書館の図書購入支援をしよう」と尾鷲市に本店がある紀北信用金庫の元理事長・故土井周平氏が提唱し「寿文庫運営委員会」が発足したことに始まる活動である。 ●背景 尾鷲市では,厄年の人が厄払いに寺社の境内で硬貨を投げる「まき銭」という風習があった。これはお金を撒いたり使ったりすることで,厄も落ちるという考えによるものである。しかし,1960年代はじめ頃より,厄のまき銭を拾った子どもたちがかなりの金額を小遣いとしていることが,青少年の健全育成の観点から批判されはじめた。また,経済成長と共に厄払いの宴会なども派手になってきたことに対して,厄払いの見直しを求める声
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